スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「二年半待て」 新津きよみ

僕は雑食で本屋さんでオススメしているからには面白いのだろう!と思って勢いで買ってしまうことがよくある。 そして本棚の未読コーナーに貯めておくクセがあり、ようやく本書を読破したのは買ってから半年後だ。 新しく読むものを選ぶ時にその時の気分を大…

「アウターゾーン」 光原伸

第4巻19話「魔神の手」より 30年前のマンガを紹介します。 アウターゾーンはオムニバス形式のストーリーで主人公が毎回変わる。「笑ゥせぇるすまん」とよく似ていると言ったら作者に怒られそうだが、事実だろう。 表紙の女性はミザリィという。彼女が主人公…

「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる

この本の発売当時、僕は書店員でした。 そこは新刊が少し安く買える最高の職場でした。 本書の宣伝用のポスターをレジの下に貼ったことをよく覚えています。 著者は覆面作家で有名な作家さんが名前を変えて出しているのではというウワサもあります。 いざ読…

東京ヤクルトスワローズについて

「96敗 それでも見える、希望の光」 長谷川昌一 父がスポーツ中継が好きで、それは僕にも受け継いでいます。格闘技も好きですが、特に野球が好きです。 父は巨人ファンですが、僕はもう20年間ヤクルトスワローズのファンを続けています。 きっかけはヤクルト…

「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊

本書はこのミステリーがすごい!の大賞を受賞し、映画化とドラマ化もされたことで有名な小説です。 今まで色々な小説の2回目、3回目を楽しんできましたが、本書だけは唯一、1度目を読み終えたあと、すぐに2度目を読みました。 真相を知った上でも楽しめる自…

「ママの狙撃銃」 荻原浩

表紙が汚くてすみません。恐らく半身浴しながら読んでいた本だと思います。 僕の生活には常に本があって、シチュエーション毎に読む本を変えるようにしています。 通勤時、帰宅時、半身浴用で3冊同時進行の時もあるのです。 そんな中で荻原浩さんの本はいつ…

「母さんごめん、もう無理だ」 朝日新聞社会部

僕は読み物で一番大事なのはリアリティだと思っている。 もはやリアリティバカと言われてもいいくらいだ。 ほんの僅かな違和感があったら読み進められなくなってしまう。 それは現実に則したものでなくてはならない訳ではなく、SFだったらタイムスリップはあ…

「わたし、定時で帰ります。」 朱野帰子

今春注目のドラマになりました。 吉高由里子の演技はずっと見ていられます。 主人公の東山結衣はどうしても残業したくない。 18時の定時を迎えるとささっと会社を出てタイムセールのビールを飲みに中華屋へ。 定時で帰ることを許さない様々な障害を乗り越え…

「キャットフード」 森川智喜

猫が表紙だとすぐ手に取ってしまうのは僕の悪い癖だ。 昔実家で黒猫のメスを飼っていて彼女の気高さと美しさ、そして時々ひざに乗ってきてくれた愛らしさは絶対忘れない。 小説の中でもいいからもう一度出会いたいと思っている。 話しがそれすぎたが本書はち…

「つむじ風、ここにあります」 木下龍也

本書は短歌集となっていて、テーマ毎に何編か集められている。 全く詳しくはなくて申し訳ないのだが新鋭短歌というジャンルらしい。 読んでいてほっこりするもの、びっくりするもの、季節を感じるもの、たくさんのジャンルの短歌があったが、ふざけたテーマ…

伊坂幸太郎さんについて (オーデュボンの祈り)

十五年くらい前から伊坂はすごいぞというウワサを聞いていた。 が、この背表紙を見たときに「未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか?」とあって、はぁってなった。 まずカカシは喋れないし、未来予知もできない。意味不明だ。 …

「MASK 東京駅おもてうら交番 堀北恵平」 内藤了

朝は慌ただしくてついつい荷物の確認を怠ってしまいます。 通勤は満員電車に乗り1時間読書を楽しめると思ったらカバンに小説を入れ忘れていたことに気づき、つい車内で不機嫌になってしまいました。 しかし、余裕を持って電車に乗っていたので途中下車して本…

「ソウルケイジ」 誉田哲也

最近新しく新生ストロベリーナイトのドラマが始まったが本書はそのシリーズの第二作。 竹内結子と二階堂ふみを比べてしまうが今のところ新生の方も楽しい。 誉田哲也さんの小説はあまりにも女性をひどい目に合わせるのでストロベリーナイトは薄眼を開けなが…

「これは経費で落ちません!」 青木祐子

僕は最近転職したばかりで事務系の仕事は初めてのことです。 職場はたくさんの本に囲まれていて、とても気分良く仕事ができています。 周りの人たちに本当に感謝です。 まだまだ話したことのない方が多いけれど、本書に出てくる魅力的な人もいるかもしれない…

「陰日向に咲く」 劇団ひとり

この小説とは高校生の時に出会って以来、転職や失恋のたびに読んでいる大切な一冊だ。 映画もとても良かったが、小説の方が数倍楽しめる。 何より劇団ひとり先生の筆力がすごい。今までたくさんの芸人が書いた小説を読んできたがそのどれもが「俺はこんな素…

「クローズド・ノート」 雫井脩介

大分読み込んだせいか表紙がちょっと汚くなっていますね。 本書は沢尻エリカ主演で映画化された作品です。 完成試写会で記者の質問に「別に」と答える姿が炎上していたのが記憶に新しいです。 知人の話だと、映画の題名にちなんで「沢尻エリカ、心もクローズ…

「爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った」 更科功

僕は生き物が好きで休みの日は一人で動物園に行くこともある。 井の頭動物園にある亀の水槽の前で小さい子どもとポジションを争ったこともある。 そこに子どものお母さんがやってきては小声で「お兄さんに譲ってあげなさい」と言っていた。 あとで罪悪感で胸…

「生存者ゼロ」 安生正

安生正さん渾身のゼロシリーズ第一弾! パニック小説としても読めますが、壮大なスケールのフーダニット小説として読んだ方が味がある気がしますし、このミステリー大賞をとってたりもします。 北海道の半島にある石油採掘基地で無残な死体が発見された。防…

「二歩前を歩く」 石持浅海

本書は大好きなミステリーの一つです。 僕と筆者の心霊に対する考え方が似ているような気がします。 それを石持浅海さんの圧倒的な筆力で訴えてくれた上に、ユーモアたっぷりで大満足な一冊になりました。 本書は全てに超常現象が起こる珍しいタイプのミステ…