「爆発的進化論 1%の奇跡がヒトを作った」 更科功
僕は生き物が好きで休みの日は一人で動物園に行くこともある。
井の頭動物園にある亀の水槽の前で小さい子どもとポジションを争ったこともある。
そこに子どものお母さんがやってきては小声で「お兄さんに譲ってあげなさい」と言っていた。
あとで罪悪感で胸がいっぱいになった。
言い訳をすると一番好きな生き物が亀だったので夢中になってしまったのだ。
ちなみに二番目に好きな動物は猫(=^ェ^=)だ。
さて本書は人生で初めて買った新書だ。
この本を機に生物への興味が広がり「ざんねんないきもの」シリーズとも出会った。
本書は生物の誕生、繁栄と絶滅、進化の過程、目の誕生による爆発的進化、人間の誕生やDNAについてなど、地球ができてから今までを分かりやすく説明してくれている。
鳥と恐竜の関係にも言及していてテンションが上がった。
一番感動したのは細菌とウイルスの違いについての説明だ。
ちょっと書き出してみる。
地球に当初生物がいなかったということは生物と無生物の間には中間の半生物がいたはずである。
その半生物がウイルスである。
細胞は暖かい家のようなもので設計図を作ってそこに子供を住まわせたいというようなもの。設計図はDNAだ。
ウイルスは掘っ立て小屋で全く生産性がない。壊れるし壊すように仕向けられることになる。
長くなるので全てを引用しなかったが、家族関係に例えて情緒的に書かれている。
帯のアノマロカリスがかわいいが、色に関しては想像でしかないのだろう。
だが、学者達は懸命に調べて教えてくれる。
筆者への感謝の思いもあってこの本は特別な一冊となった。
今回は多少マニアックな内容でした。
読んでくださった皆様の感想や好きな動物についてお聞きしたいです。
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