朝は慌ただしくてついつい荷物の確認を怠ってしまいます。
通勤は満員電車に乗り1時間読書を楽しめると思ったらカバンに小説を入れ忘れていたことに気づき、つい車内で不機嫌になってしまいました。
しかし、余裕を持って電車に乗っていたので途中下車して本屋に行きこの本と出会いました。
主人公の名前は堀北恵平(ほりきたけっぺい)という女性警官見習いだ。
僕もこの春転職したばかりの新人なので勝手に親近感を覚えた。
少年が殺された事件で平野という刑事と組むことになるが彼の名前も面白い。
「じんぞう」という名前はまぁありそうだが漢字だと「腎臓」と書くのがキラキラしてる。
キラキラネームのコンビとはなんとも面白い。
事件はとても猟奇的でひゃーと思いながら読んでいたが、途中で気づいたことがあった。
内藤了さんの出世作「ON」シリーズでもそうだったが事件は全て猟奇的で凄惨なシーンが多いのに主人公は普通の子で事件があるたびに犯人にムカついている。
猟奇殺人犯VS普通の刑事、このバランス感覚の良さが内藤了さんの特徴なのだろう。
だからか堀北恵平も応援したくなる。
なんか大切なシリーズになりそうな予感がして本書に出会えて嬉しい。
本書は角川ホラー文庫というレーベルからでています。
なぜホラーという分類なのか最後に分かるようになっています。
その仕掛けも楽しめる一冊です。