スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

レジェンドドラマについて

今回紹介したいのはドラマ「銭ゲバ」です。

マンガ原作で映画化したこともあるみたいです。

マンガは1970年発売して、ドラマは2009年に松山ケンイチさんが主演で放送されています。

このドラマは僕の価値観形成に大きく関わりました。

 

それでは物語のあらすじをWikipediaからです。

《蒲郡風太郎は幼少の頃から左目に醜い傷が有った。父親は最低のろくでなし、母親は気だては良いが病弱。それゆえ家庭は極貧で、ときには5円の金も無いほどであった。

貧しいながらも懸命に生きてきた風太郎にとって、心の支えとなっていたのは、母親と風太郎に優しく接する近所の青年であった。しかし、治療費が払えない母は病死、自暴自棄になった風太郎は盗みに走り、それを咎めた青年を手にかけてしまう。

それを機に、風太郎は生まれ故郷を飛び出し、成長して大企業の社長一家に取り入って、陰で金銭の為に殺人を繰り返すことになる。遂には、社長一家を死に追い込み、企業の乗っ取りに成功し、政界進出も果たす。しかし、栄耀栄華を極めた風太郎は、誰もが予想できない最期を遂げるのであった。》

 

それではどの部分に感銘を受けたかについてです。これはふたつあります。

ひとつ目は「お金に執着して悪いことをしてはいけないな」ということです。

これはとても正論のようにも思えるのですが、お金で苦しむ人からすれば、違う気持ちになるかもしれません。

主人公の風太郎はお金のために殺人を重ねる悪人です。

主人公が悪人のドラマは多いですが、本当の殺人鬼なのはこのドラマだけだったように思います。

後にも書きますが、僕は風太郎に感情移入していましたから、この殺人は仕方なかったのか、必死になって考えてしまいました。

ふたつ目は感情を揺さぶる物語が名作だと思うようになったということです。

本作で強く感じたことは「罪悪感」です。

風太郎に感情移入していた僕は、僕が殺人を犯してしまったように思いました。

あの場面ではやるしかなかった。死体は埋めるしかなかった。被害者が俺を責めるからだ。などと色々なことを考えました。

僕は昔話法廷では検察側に立ち偉そうなことを言っているものの、いざ殺人を犯した時には誤魔化すことを考えては被害者の非を攻めるのでしょう。

そんな自分がいることに気づかされた、本作は間違いなく名作です。

 

あと、猫好きには悪い奴はいないと思っていましたが、風太郎は野良猫にエサをあげるやさしさのある男でした。猫好きにも悪い奴はいるんですね(^◇^;)

銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5)

銭ゲバ 下 (幻冬舎文庫 し 20-5)

  • 作者:ジョージ秋山
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/10/01
  • メディア: 文庫
 
銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

銭ゲバ 上 (幻冬舎文庫 し 20-4)

  • 作者:ジョージ秋山
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2007/10/01
  • メディア: 文庫
 

 

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↑はドラマの主題歌でかりゆし58の「さよなら」です。

身近な人との別れを沖縄民謡っぽく仕上げている名曲です。この曲が最後に流れるたび泣きそうになりました。

どんな辛い状況でも殺人はいけませんね(^◇^;)