スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

大パニック!!(パニック小説3選)

1.「 私のクラスの生徒が、一晩で24人死にました。」日向奈くらら

2年C組の宮田知江はいじめられていました。

知江の目はとても冷たく、どこか恐ろしいです。担任の北原は彼女を助ける気にはなれませんでした。

問題の放置は現代の学校でも問題になりますが、こんなにはひどいことにならないでしょうね。

ある夜、担任の北原は教室で生徒24人が死ぬ光景を目にすることになります。

 

いじめられっ子が復讐する物語は多いですが、ここまで、ホラーに偏っている小説は珍しい気がします。

どうやら、彼女の目を見ると狂ってしまうようです。

しかし、それだからといって目蓋を縫い付けるのはいかがなものかと思うのですがね(^◇^;)

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2.「災厄」周木律

これは豊かなフーダニットミステリーでした。

四国は高知を発端として、集団死事件が起こります。

それは原因不明の症状により、市町村単位での集団死です。この“災厄”は四国全域に広がります。

この原因はテロだとする、警察側とウイルス感染だ、と唱える斯波がバチバチにやりあいます。

僕だったら仲良くしてって言ってしまい、間をとった作戦をとりそうなものですが、テロかウイルスかの原因の特定は大事ですよね(^◇^;)

テロに固執しすぎると救える命は限られてしまいます。

高知の人は斯波が救出するしかなさそうです。

 

※段落をかえてこの事件の犯人につながるヒントを書きます。

 

この“災厄”の犯人は多くの方が、春に苦しむことの多いあいつでした。

その正体と論理的な説明が聞きたくて、一気読みな小説でした。

犯人の正体が、科学的にあり得なくもないなと思わせてくれたことがよかったです。

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3.「あなたもスマホに殺される」志賀晃

志賀晃さんならばネットの問題などのノンフィクションを書けそうだなと思い買った一冊でしたが、これは小説でした。

背表紙を読まない、僕の悪い癖です(^◇^;)トホホ

 

ある日中学教師の鈴木のもとに、自殺相談室というSNSからの招待が届きます。

鈴木の近くにはこれにハマっている生徒や先生がいて、次第に鈴木もハマってしまうようになりました。

本書の魅力はこのSNSが楽しそうということですかね。

これは人生相談室みたいな感じで、悩みを相談されてそれを四択のうちのどれかで返すというものです。

例えば、僕は友だちはいなくて、いじめられています。どうしたらいいでしょう?

という質問。

これの答えが、

◯先生に相談する ◯友達に相談する

◯親に相談する  ◯自殺する

です。最後の自殺するを選択すると、ポイントをたくさんもらうことができます。

仮想現実のような世界で、鈴木はなんとか相談者の役に立ちたいともがきますが、相談者もなかなかに頑なでイライラします。

もちろん僕もイライラしました。どれを選択してもそれはできませんとか返してくるのですよ。励ましようがなくなります。論理的に考えてと叫びたくなりました(^◇^;)

鈴木は真摯に、誠実に答えていましたが、そのうちに答えが変わっていきました。

だんだんとこのアプリが鈴木の生活に浸食して、恐ろしいことになります。

 

自殺者続出のミステリーで、不快な気分がずっと続いてしまうので、おすすめの小説とはなりませんが、志賀晃さんの小説は感情を揺さぶるのが上手すぎなぁと再認識しました。

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