スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「おしまいのデート」瀬尾まいこ

先日、「今年の一冊」を募集しましたところ、瀬尾まいこさんの本が3冊集まりました。

これでは瀬尾まいこさんのファンになってしまうと思うのも束の間で、僕は既にファンになってしまったようです。

本書も「今年の一冊」ので募集したうちの一冊です。

癒されて感動したので、大満足な一冊になりました。

 

本書は5章からなる短編集です。

あま〜〜い恋とドキドキする恋と美味しそうなごはんがページをめくる手を止めさせてはくれませんでした。

それでは各章を少しずつ書いていきます(*⁰▿⁰*)

 

「おしまいのデート」

両親は離婚して私は母の方についたけど、お父さんとは月一回会うことになっている。

でも、お父さんは再婚して会えなくなってしまったみたいだ。それは別にいいのだけれど、なぜか、おじいちゃんと月一回会うことになった。

それも今日でおしまい。

 

母も再婚することになっているし、新しい父の連れ子と仲良くできるかも心配。さらには自分の受験のこともあり、“私”の環境は変わり続ける。

その中にあっても、ただただやさしくて、面白いおじいちゃんの存在は偉大だと感じた。

 

「ランクアップ丼」

語り手の三好は母子家庭だが、母は恋愛にかまけて、ほとんど孤独に過ごしている。

それで荒れるのは実に若者らしいが、上じいという先生は三好を見捨てなかった。

といっても、特に説教らしい説教はせず、中華料理店で玉子丼をおごってやるだけなのだが。

三好は高校卒業後、就職して上じいをごはんに誘う。

そこで食べるのも玉子丼だった。

この不思議な関係は2年続くが、いつか終わりが来る。

それは涙無しでは語れない。だから、語れないことにする。

 

「ファーストラブ」

これは禁断の恋なのか?

宝田は同じクラスなのにあまり話したことのない男子だ。

しかし、急にデートに誘われた。断るのもなんか悪いし、行ってやるか。

 

オチを言うと、特に何も起きないのだが、ラストはちょっとだけ寂しい気持ちになる。

読み手の感情の揺さぶり方がうますぎる。

 

「ドッグシェア」

主人公は離婚したばかりのOL。

ある日、公園で捨て犬を見つけるが、拾って帰ることはできないので、毎日エサをあげることにした。

犬はポチと名付け毎日ビスコをあげることにしたが、ポチの家であるダンボールにはなぜかエビチリが入っていた。

これを入れた中学生男子とムフフ(๑>◡<๑)

とはならなかったが、男の生態について考えることができた。

奇妙な友情は犬の死をひと段落とするが、この2人、もっと仲良くなって欲しい(*^^*)

 

「デートまでの道のり」

これは本当に禁断の愛だな。

主人公は保育士の祥子先生(((o(*゚▽゚*)o)))♡

僕は小さいとき保育士の先生に恋をしていた。けれどまったく相手にされなかった。きっと、アプローチが足りなかったのだろう。

(すみません。これは関係ない話でした。)

イタズラっ子のカンちゃんは問題児で、たくさん叱ることがあるのが、嬉しい。

保護者パパの脩平さんとお話しできる機会ができるからだ。

カンちゃんのことでご相談が………。

そして仲良くなる2人。2人は付き合い始め、脩平の家にまで行くようになった祥子。

(なんか禁断の匂いをつけてみましたが、脩平の妻は亡くなっているので、合法的なお話です)

脩平はカンちゃんを入れて3人でデートしようと誘うが、祥子は断る。

まだ、カンちゃんと仲良くなれていないと思っているからだ。

そんな祥子をみてか、カンちゃんは祥子にデートまでの条件を示す。

 

先生と保護者の恋はとてもキュンキュンしますね。

〇〇君パパという呼び方から名前で呼ぶとき、もぉ〜ドッキドキですわなぁ。

こんな感じでぬるっと終わります(^ ^)

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やっぱり「ランクアップ丼」の泣ける部分について少し語ることにします。

不良に「腹が減ってるからお前は悪さするんだ」といって、ごはんを奢る先生はとても感動的ですね。

もう現代でこういう先生は少ないのでしょうね。

上じいと呼ばれる先生は年老いて弱っていきます。

三好は上じいが弱っていることには気づくも、死期までは悟らないのは当然です。

しっかし、おじいちゃんを死なせれば悲しいのは当然ですよね。

僕は泣いた後に、これはずるいようなんて、思います。