スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「リメンバー」五十嵐貴久

※本書はリカという最恐ホラーシリーズの5作目です。時系列的には2作目の「リターン」の続編です。なので、ここからは前作のネタバレが含まれます。まだ前作を読んでいない方はお気をつけください。あと、リカはついに侵食を始めました。そのことも合わせてお気をつけください。

 

 

まずはリカについてです。

リカは最恐のストーカーです。

身長は170㎝ほどの長身で痩せ型。黒髪のロングでワキガ持ちです。年上が好きみたいです。

男に対しては媚びるものの、老人や他の女性に対してはあいさつをしない、酷いことを言うなどする看護師です。

前作の「リハーサル」ではお気に入りの医者が看護婦さんたちに平等に接するだけでブチギレていました。なんで私だけに優しくしないのって。

ずっとオペナースをしてきたおかげで、外科手術の知識はあります。この特技を活かすのが、相手の自由を奪う方法です。

注射で相手の自由を奪い、後は解体します。

リカの一番のお気に入りは出会い系サイトで出会った本間という男でした。

本間のことが気に入ったリカは本間をつけ回し、愛を伝えますが、断られてしまいます。

それで諦めるリカではないので、ずっと本間と一緒にいるために、本間の手足、眼、鼻、耳、を切り落とし、10数年を共に過ごします。
好きな男と一緒にいるだけで、彼女は幸せなのでしょうね。吐き気がします。

五感全てを奪われた人間は生きていると言えるのか、僕は考えてしまいました。

 

ここで本書の概要を背表紙からです。
《バラバラ死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた女が都内で現行犯逮捕された。フリーの記者で、20年前の「雨宮リカ事件」を調べていたという。模倣犯か、それともリカの心理が感染した⁈

精神鑑定を担当した立原教授の周りでは異常かつ凄惨な殺人が続発する。現場付近で目撃された長い黒髪の女は何者なのか?》

冒頭の事件の犯人はフリーの記者が犯人でしたが、彼女はまるでリカのようでした。
あいさつしかしたことのない男を好きになり、男と付き合っているかのような妄想にとらわれます。
そして邪険に扱われると逆上し、男を殺害、捕まると記憶を美しいものに書き換えます。彼女と男は愛し合っていたらしいですよ。そして今は妊娠しているとのこと。
話の矛盾を突くと逆ギレです。
彼女のひらがなだけでのセリフは狂っていることと、リカに侵されているのがよく分かるシーンです。

 

後半は立原教授の生徒たちにリカの仕業のような事件が次々と起こります。

そこには結花子という生徒がいて、彼女は長身の黒髪で現役ナース、いわゆるぶりっ子で評判も悪いうえ、ワキガ持ちです。

果たして彼女はリカに心理感染しているのか、それとも多重人格なのか、同じ教室の生徒で語り手の亜矢は疑ってしまうのでした。

 

このシリーズの恐ろしいところは、リカの臭いが伝わってくるところですね。

リカの腐った卵のような臭いは興奮すると強くなります。

電車で本書を読んでいるとき、ときどき、この臭いがするような気がしてしまいました。

もうひとつの恐怖ポイントは自分の中にいるリカと向き合ってしまうことです。

好きな人といつでも一緒にいたいとは、つい思ってしまうことです。

それは相手の自由を奪ってまでしたいこととは思いませんが、束縛が強い人は結構多いですよね((;゚Д゚))))

そういえば友だちに「本当の愛はストーカー」という人がいました。リカもきっとそうなのでしょうね。

もうこの本を読んでいるときはリカのことで頭が一杯でした。あたまがいっぱいになるとこうやってだれかにはなしたくなる。こわいこわいこわいこわいこわいこわい。きいてきいてきいてきいて。わかってこのおもいを。りかのことであたまがいっぱいなの。みんなよんでこのほんを。よんでよんでよんでよんで。

 

ハッΣ(゚д゚lll)

気がついたらひらがなだけで話していました。

皆さまの周りにひらがなだけで話す人がいたら、お気をつけください。

もしくは、本書を読んでいる人はすでにリカに侵されているかもしれません。

腹が立ったら相手の眼を真っ先に攻撃してしまう人は、リカの才能ありです(^ ^)

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最近リカのドラマが公開していましたが、リカは高岡早紀さんではないですよね。

浅野温子さんもしくは仲間由紀恵さんがおすすめです。