スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「地獄のババぬき」上甲宣之

さっそく今回のタイトルと違う本の紹介ですが、筆者は同じです。

「そのケータイはXX(エクスクロス)で」の発行は2003年に宝島社からでした。当時のケータイはパカパカする方です(^^)

宝島社といえばこのミス大賞ですが、本書は初めての隠し球作品です。

こちらはわちゃわちゃして面白かったのですが、ここであまり文字数を使いたくないので、背表紙と解説から抜き出します。

映画の予告編みたく、いいところだけをお届けですね。

↑こうやって余計なことを書くから長くなっちゃうんですよね(*゚▽゚)ノ

 

《旅行で訪れた山奥の温泉地、そこは怪しい村だった。女子大生しよりと愛子を次々に襲う恐怖の事件。今すぐ脱出しなければ片目、片腕、片足を奪われ、“生き神”として座敷牢に一生監禁されてしまうという⁉︎頼りの武器は携帯のみ!2人は生きて逃げ出すことができるのか。第1回このミス大賞で最大の話題を呼んだ、息つく暇さえない携帯電話ホラーサスペンスの最高傑作》こちらが背表紙から。

解説からは《上甲宣之は1974年生まれで、現在は大阪の新阪急ホテルで働きながら小説を書いているという。おお、あの森村誠一と同じ職業ではないですか。がんばれ。》

森村誠一さんは僕が専門学生だったときにお世話になりました。上甲宣之さんは今もホテルで働いているのでしょうか。

f:id:oomori662:20191226221726j:image

さてようやく「地獄のババぬき」です。

こちらの主人公もしよりと愛子です。「女子大生は旅行好き!」とは僕の偏見ですが、今回は卒業旅行のため、深夜バスに乗っているときの事件です。

乗客に配られた大福に、毒物が混入されていて、毒が全身に回り、死に至るまでの時間は約1時間です。

その間に、車内のどこかに隠された解毒剤を飲めば、命は助かりますが、解毒剤は乗客の人数より1人分だけ少なめに用意されています。

この解毒剤はババぬきで勝った者だけが貰えます。しよりと愛子は生き残れるのでしょうか。

 

ババぬきのルールは基本的には皆が知っている、たまに友だちとやると2時間くらいは夢中になれる国民的トランプゲームです。

この普通のババぬきにゴーストルールを追加します。

ゴーストルールとは《ゲームを続けているプレイヤーが、すでに勝ち抜いたものに対して、何らかのリアクションを起こし、うまく反応させることに成功したら、その者と強制的に交代ができる》ルールです。

他にも暴力の禁止や逆回転など、いくつかルールはあります。

勝った者=ゴーストです。ゴーストはプレイヤーを無視し続けなければいけません。このルールがあると、せっかく勝ち抜いても油断してプレイヤーと話してしまったら場に戻されます。

例えば、驚かされて声を上げるだけでも交代です。

他には脅し、秘密の暴露、お願い、プレイヤーは何でもありです。自分の代わりに死んでくれそうな人を選んで攻撃できます。

 

このゲームをさらに面白くするのは、豊かなキャラクターたちです。さすがに悪魔の実の能力者はいませんでしたが、簡単に紹介します。

主人公のしよりには能力はありませんが、ハイジャック犯から携帯電話(パカパカする方)での通話だけ許されました。これをどう使うのか。

他に千里眼を持つ霊媒師、世紀の仮面マジシャン、世界に名をはせし大泥棒、伝説の賭博王ギャンブラーK、不死身の殺人鬼などがメンバーです。

子どもが考えそうなキャラクターばかりで楽しいです。ハイジャック犯は通称・義眼男です。

 

本書は500ページあるのですが、そのうちの200ページはババ抜きをしています(笑)

内容はとてもふざけているようで、ちゃんとミステリーしています。たまにはこんな小説も楽しいですよ。

 f:id:oomori662:20191226220916j:image