スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「君の膵臓をたべたい」住野よる

本書の小説は最高でしたが、映画も最高でした。

しかし、僕の中では最高に痛い想い出が詰まっている本でもあります。

その痛い想い出を忘れないよう、僕は本書を手元には置かないようにしています。

このあと、なぜ本書を手元に置かないか、痛いデートの想い出をつらつら書いていきます。

今回は問題作の回です。

山崎まさよしさんの「One more time, One more chance」をかければちょうどいいところで山場がくるように調整してあります。

(上手くいくかな?)

 

 

これは数年前に読書会で出会った女の子との想い出。

勇気を出して今度ごはんいきましょうと誘うとオッケーの返事をもらう。

いざ、デートの日。カバンには武器を忍ばせ、最大限におめかしをして、待ち合わせ場所の飯田橋へ。

武器は使えなくてもいいものだ。僕はデートのとき、念のために持つようにしている。

まずは居酒屋で炊き込みごはんを食べ食べ。鳥貴族という安くて美味しい居酒屋が好きだという彼女とは、金銭感覚が合う気がした。

居酒屋では野球の話で盛り上がった。大谷翔平くんの起用法をめぐり、意見の違いはあったが、それすら楽しかった。

2軒目ではお茶を飲もうよ僕からと誘い神楽坂へ。

抹茶カフェだったのだが、僕は抹茶系のスイーツも飲みものも頼まないという荒技で彼女は笑ってくれた。

彼女は抹茶のケーキと紅茶を頼んでいた。紅茶は透明でおしゃれなポットに5杯分くらい入っていた。

彼女は姿勢良く、カップに紅茶を注ぎ、両手でカップを持ち、少しずつ飲む。全てを飲み切る前に、カップに紅茶を注ぎ、少しずつ飲む。

そんなに紅茶が美味しいのか、それとも注ぐという行為が楽しいのかは分からなかったが、その姿はとても美しく、しばらく見惚れてしまった。

会話は1軒目よりも少なかったが、とても楽しい時間だった。

そんな楽しいひと時が終わり、駅までの帰り道。ようやく本の話になる。

「最近面白い本はありますか?」と聞かれ、カバンから武器を取り出す。武器とは本書のことだ。

「これ。『君の膵臓をたべたい』って本だけど、すごい面白いよ」と言って彼女に手渡す。

「ちょっとタイトルは下ネタみたいだけどね」と言うと「そんなことないですよ」と笑ってくれた。

そのまま本を貸して、デートは幕を閉じる。

 

2回目のデートは彼女から誘ってくれた。

「今日は東京ドームシティでごはんにしましょう」とのことだった。

仕事中、急に来た連絡だった。

もちろん返事はOKだ。飛んで行く!

しかし、コンディションは最悪だった。雨で僕の天然パーマは波打ち、急にヒゲを整えたものだからカミソリ負けを起こしてシャツに血がつく程だった。

駅の待ち合わせはお互いに違う改札口で待っていたし、ごはんの場所はなかなか決まらない。

やっと決まっても会話は弾まない。2軒目で挽回しようと飲みに誘うが、明日は早いのでと断られてしまう。

デートのあとはやけ食いだ。こんな、上手くいかなかった日はお腹を痛めつけるに限る。

 

3度目はこちらから誘わないとな、とは思っていた。

しかし、日が空いてしまい、彼女からメッセージがくる。「本、返しましょうか?」と。

それは僕は無視した。

2度目のデートのあとは落ち込んでいた。あんなデートは楽しくなかったに違いないと思っていた。

自分に自信がなかった。それを彼女のせいにした。「もっと楽しそうにしてくれてたらよかったのに」って。

せっかく声をかけてくれたのに、会いたいと言う気にはなれなかった。

こんな僕なんかじゃ、彼女とは釣り合わないよって。

とにかく、恥ずかしい気持ちもあったのだ。

彼女がどんな気持ちでメッセージをくれたのかなど考えなかった。

 

 

本書は貸したまま、帰ってきていません。というよりも、戻ってこないことを僕が望んだのです。

男として情けない想い出です。彼女に惹かれていたならば、僕の恥ずかしさなど捨てて、彼女のために生きるべきでした。

ただ、彼女を楽しませることだけ考えていれば、と今になって思うのです。

そんなわけで、本棚に本書がないことは過去の自分を忘れないためです。

好きな子ができたのならば、何でもしてあげようと、今なら思うのです。

 

さて、今回の問題作はいかがでしたか。

ご意見ご感想、罵詈雑言、アドバイスやカウンセリング、どんな感想でもお待ちしています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

山崎まさよしさんの曲はもう終盤なのではないでしょうか。あの曲は本書ともぴったりです。

《い〜つでも〜探しているよー どこかに君の姿を》

僕は彼女と出会って紅茶を美味しそうに飲む人は美しいと思うようになりました。

そのように思える人とはまた出会えるのでしょうか。

 

 

本書にはたくさんの愛と、たくさんの後悔が詰まっています。恋愛とは難しいものですね。

さっくりお伝えすると、カップルの男と女のどちらかが大変な目に遭います(^ ^)

(このレビューはひどいですね。本書についてはまた書こうかな)

今、恋人がいたり、結婚していたり、好きな人がいるだけでも、それは奇跡なのかもしれません。

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