スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「夜葬」最東対地

角川ホラー文庫は名作が勢ぞろいです。

貞子シリーズもありますし、東堂比奈子シリーズもあります。「夜市」とかも有名ですね。

「バチカン奇跡調査官」とか「ホーンテッドキャンパス」とかのアニメ系ホラーも充実してます。

さすがは幅の広さで有名な角川文庫です。

僕は「ぼぎわんが、来る」に、特に衝撃を受けました。

 

本書はぼぎわんに少し似ています。民俗学が重要な情報なのもそうですね。

まぁこちらの方が刊行は先だったので、【どんぶりさん】は【ぼぎわん】さんの先輩です。

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今回は先に表紙を見ていただきました。

表紙の娘の顔はどんなになっていると思いますか?口が裂けてるのかそれとも………。

それでは【どんぶりさん】とは何者なのか。背表紙からどうぞ!

《ある山間の寒村に伝わる風習。この村では、死者からくりぬいた顔を地蔵にはめ込んで弔う。くりぬかれた穴には白米を盛り親族で食べ分けるという。このことから、顔を抜かれた死者は【どんぶりさん】と呼ばれた。スマホにメッセージが届けば、もう逃れられない。【どんぶりさん】があなたの顔をくりぬきにやってくる。脳髄をかき回すような恐怖を覚える、ノンストップホラー。第23回日本ホラー大賞・読者賞受賞作!》

 

本書はキーアイテムである、最恐スポットナビに書かれた文から始まります。

【夜葬】とは栃木県の山奥にある鈍振(どんぶり)村に古くから伝わる風習で、死者の顔をくりぬき山盛りの白米を盛る風習のこと。

この死者を弔う儀式は必ず夜に行われるので、【夜葬】と呼ばれることになった。

 

背表紙では概要を、冒頭では最恐スポットナビの一文を読んでいただきました。

もし、街で最恐スポットナビを見つけても読まない方がいいですよ。もしかしたらそれが、【どんぶりさん】を呼ぶスイッチになるかもです。

これは怖そうと読み始めるのもありですが、僕は死者を弔う儀式なのになぜ、【どんぶりさん】は人を襲うのだろうという疑問が先にきました。

風習として考えたときに、火葬して墓に入れた人が襲いにくるようなものですからね。

【どんぶりさん】の動機は解明されるのでしょうか。

 

物語の主な登場人物は朝倉美緒とその先輩の袋田です。

彼らの仕事はテレビ番組の制作です。恐怖番組を作るために、心霊に関する情報を掴まないといけない、過酷な仕事ですね。

彼らはどんぶりさんの風習と、連続不審死事件を追います。

スマホの文字化けとかナビでどんぶりさんが追ってくるとか、とても恐ろしいです。あなたのところまで、あと500m。←逃げて(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

あとスコップを使って顔を掘るって((((;゚Д゚))))

どんぶりさんは名前はかわいいのに、人に対して容赦しないところがあるんですよね(^ ^)

僕にはできませんが、勇気ある方はどんぶりさんに、「人の顔をくりぬいたらいけないんだぞー」って説教してあげてください。

どんぶりさんは素直に言うことを聞く一面もあるので、あなたの声はどんぶりさんに届くかもです。

 

ぼぎわんについて書いたときに少し触れましたが、章の多さで内容をはかることができます。

本書の章題は全て人名で、9章です。つまり、人がたくさん、なんちゃらです。

ぼぎわんさんとどんぶりさんのどちらが怖いか、もしくはどちらの方がかわいげがあるか見比べて欲しいです!

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付録で恒川光太郎さんの「夜市」を載せます。

全くテイストは違いますが、角川ホラー文庫のエース級です。

「ぼぎわん」と「夜葬」はエンタメで「夜市」は文学ですかね。

本屋に行ったら角川ホラー文庫を要チェックや!