スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「最後の医者は桜を見上げて君を想う」二宮敦人

10月9日に知念実希人さんの「天久鷹央の事件カルテ」を書いた際に、本書も知念実希人さんの本だと紹介してしまっていました。

お詫びして訂正させていただきます。

記事は既に修正していますが、お医者さんが出てくる小説は知念実希人さんだろうという先入観がありました。

特に作者の名前を間違えるのはいけないですよね。

以後気をつけます。

 

 

さて、本書は書店員が出版社から貰う見本、通称・ゲラで読みました。

そして、本書の映画化は出版前に予想し、当てました。

イエーイʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔイエーイ

いつか使いたかった顔文字をここで使いました。この顔文字はどう使うのが正解なんですかね(笑)

ちなみに映画化は決まったみたいですが、詳細はまだ届いていません。

 

本書は書店員が選ぶ感動小説の一位だったらしいです。どこでそんなアンケートをやっていたのでしょうね。

僕の感想としてはうるっとはきたけれど、こんな病院が実際にあったら嫌だなぁと思ってしまいました。

その理由は後で書くとして、僕が感動したのはその文章力にです。

対立する2人の医者のどちらかを応援させることで、圧倒的に読みやすくさせています。中間の医者も置き、どちらかに意見を偏らせないようにもしています。その手腕はお見事です。

あと、登場人物の語る言葉はドラマの世界のようで、簡単に脳内で映像化できました。

 

物語は全3章です。

第1章 とある会社員の死
第2章 とある大学生の死
第3章 とある医者の死

です。舞台は病院なので、どなたかが亡くなりがちです。

基本的には患者が主役です。患者は死に近い立場です。

入院した病院では2つの選択を迫られます。

それは良く死ぬか、最期まで足掻くか、です。

僕の最期も選択させてほしいものです。

 

主な登場人物です。

Doctor.桐子はキリコという名前の通り、患者たちから「死神」と呼ばれています。(キリコはマンガ・ブラックジャックで安楽死専門の医者でした。やっていることは殺人なのですが、患者からは優しい医者と思われています)

こいつは問題児ならぬ、問題Doctorです。

自分の患者じゃなくても、のこのこと首を突っ込み、安らかに死なせる方へ話を進めます。

このことにDoctor.福原はぷんぷんです。

福原は天才的外科医であり、副院長です。決して諦めないことが患者のためという信念のもと、技術を磨き続けます。

彼はバーに行って女性を口説く時でも水を飲むような男です。

桐子は冷めすぎてやばい奴ですが、福原は熱すぎてやばい奴です。

この病院にまともな奴はいないのか?

と思っていたら神経内科のDoctor.音山はまとも?な方でした。

彼は死なせるのがいいのか、どんな患者にも戦わせるのがいいのか、考え、迷います。

この迷う姿勢の医者の方が僕は安心して話せそうです。

だって入院したときに、安らかに死ぬか、死ぬまで戦うか選べと言われたら、悩むのは当たり前ですよね。

極端な2人は映像化するにはもってこいなんですけどね。

 

上で書いたこの病院の嫌な部分は、桐子と福原が院内でケンカすることです。

僕はなのですが、入院するとしたら治療方針などは完全に主治医に任せたいです。僕の話を聞いてくれて、判断して欲しいです。

ともに戦ってくれるならば頼りたいし、あきらめましょうなら、それを言うだけの根拠があってのことなのでしょう。

どちらでも主治医の先生を信頼したいものです。

でも、先生同士でケンカはいけませんね。それをされると不安になります。

 

僕はどちらかを選ばないといけないというのならば、福原派です。

なぜなら、病院の経営を考えたときには、病気と戦わせた方が儲かると思います。入院費、抗がん剤代、その他色々。

お金はかかりますが、ともに戦いましょう!の方が人間的に信用できる気がします。

もちろん桐子の言うこともわかるのですが、本当に生かすための最善の努力をしてくれた結果、あきらめましょうなのかが、わかりにくいです。

という訳で、僕は桐子が好きにはなれませんでした。

あと、副院長に逆らってはサラリーマンとしてはダメでしょう(^ ^)

 

今回はドライな話で終着させます。

本書を読んだ皆さまはどのような感想を抱いたのでしょうか。とても気になるところです。

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