スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「金曜日の本屋さん」名取佐和子

副題「夏とサイダー」 シリーズの2作目です。

 

本書の物語は青春小説の黄金パターンです。決して悪口ではなく、むしろ褒め言葉なのですが、「ビブリア古書堂の事件手帖」と類似点が多い小説です。

舞台は金曜堂という書店です。ちゃんと金曜日以外も営業しています(^^)

北関東で小さな駅の中には小さな書店がカフェ付きで営業しています。ここは読みたい本に出会える本屋さんとして知られています。

読みたい本に出会えるというのは、スピリチュアルな方法やご都合主義の展開ではなく、その圧倒的な品揃えがゆえです。

書店自体は小さいのですが、使われなくなった地下鉄ホームが車庫となっているため、たくさんの本を倉庫代をかけることなく、在庫にできています。

まぁそれでも経営を考えると在庫の持ちすぎは感心できませんが。

 

お店で働く人たちはとても魅力的です。

店長の槇乃さんは小さくて元気です。入店すると「金曜堂へようこそー」と迎えてくれます。

実はビブリア古書堂の栞子さんよりも槇乃さんの方が、僕は好みです。ここだけの話にしておいてください(^^;;

フェアの本棚作りにアルバイトの倉井くんに本を選定させるなど、従業員の教育に熱心な面もあります。

栖川はイケメンでカフェ担当です。僕は栖川が苦手です。

槇乃さんと毎日会えるのは嫉妬ものだし、物静かでどこか影があります。憂いのあるイケメンって卑怯でしょ。そうでしょ。それでいて、料理が上手ときた。許せん。

小さな金髪の和久さんはヤクザです。という目で見るだけでめちゃくちゃに怒られます。お客さん相手でもちゃんと、怒ります。

見た目はヤクザですが、金曜堂のオーナーです。槇乃さんからはヤスくんと呼ばれています。

上の3人は高校の同級生です。仲良しですね〜。

 

このシリーズは全4巻ありますが、語り手を務めるのはアルバイトの倉井くんです。

彼はどうやら槇乃さんにほの字です(ほの字は死語かな?)。

彼には書店の経営を巡る特別な物語がありますが、やはり恋をしながら働く様が面白いです。

書店員は結構、力が必要な仕事なので、まずはその部分で槇野さんに認められたいですね。頑張れ💪倉井くん。

営業時間終了後に地下で2人きりの状況を作るんだ。そこで告白だ!それいけ👍倉井くん。

 

内容として、基本的にはミステリーです。

本を愛する想いが集まる場所、それが書店です。お客さんは様々な動機を持って書店に足を運ぶし、倉井くんや槇乃さんはそれに関わります。想いは他人から見れば謎だし、思い出はミステリーです。そして、書店とは新たな動機が生まれる場所でもあります。

それらの物語は実在する本と共に語られます。

この巻では『六番目の小夜子』が読書会で語られ、『夜は短し歩けよ乙女』もでてきます。

本文中に登場する本は100冊ほどあるのではないでしょうか。巻末に一覧があるのですが、それを眺めるのも楽しいです。

 

ときどき経営が心配になるけれど、元気に働く彼らはとても面白いです。

ぜひ、金曜堂に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ちなみに前作は8月30日にとても楽しく書きましたが、問題作が過ぎました。

今回は落ち着くことを意識したので、本書の魅力が伝わればいいな、と思います。

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以下のURLをタッチすると僕が金曜堂へ遊びに行ったときの記事を読むことができます。

(こんなことができるようになりました。)

読んでみていただけたら嬉しいですが、内容は結構重複しています。

https://oomori662.hatenablog.com/entry/8.30