スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「これは経費では落ちません!6️⃣」青木祐子

以前に書いたとおり、僕は出版社で働いています^_^

出版社は製造業なので、石鹸会社に勤める森若さんの事情が少しわかるのがとても嬉しいです。

部署は全然違うんですけどね(^ ^)

 

ドラマも相当面白かったのですが、シリーズ6作目の本書は今年読んだ小説の中でも相当面白かったです。2019年の2位です。

内容はドラマの最終回から2つ分が入っています。

 

このシリーズは経理部の森若さんが経理に関する不正や社内のゴタゴタと戦うお仕事ミステリーです。

最近は山田太陽との恋バナも楽しむことができます😻

内容はご存知の方がいらっしゃると思うので今回は主に感想を書きたいと思います。

 

このシリーズのいいところは人間を学ぶことができることだとつくづく思います。

僕は基本的には性善説をとなえる人ですが、だんだんと悪くなるのは当たり前だとも思っています。

もし、経費をごまかしたのがバレなかったら、それを繰り返してしまうのが人間だとも思うのです。

森若さんはそんなずるをする人と戦いますが、とても公平な方です。罪を憎んで人を憎まずができる人です。

フェアでありたいというのは経理部としてのプライドなのかもしれませんね。

 

社内のゴタゴタはとても楽しいです。こーゆー人いるよねーって。ずるい人は僕の職場にはいませんが(^_^;)

第一話の「男ができると女って変わりますよね」は特に面白かったです。

この話では会社の制服を認めない総務部の志保が主役です。

本書の舞台となる会社の女子社員は制服を着るかどうかを選ぶことができる会社です。

そうです。僕は制服が好きです(^^)とつい心の声が漏れましたが、志保は女性だけ制服があるのはおかしいと言います。

志保は言い方がキツい女性なので敵を作りやすく、社内では浮いてしまいます。森若さんはそんな志保の動機に推理でたどり着いています。やな奴にも理由があったというやつです。

これにはほっこり&深い感動です。森若さんでしか志保をわかることはできなかったでしょう。

まぁ森若さんは気づいたからといって対応を変えることはしないのですけれどもね。フェアなお方です。

 

第三話「恋愛ってコスパが悪いんだよな」では太陽くんの先輩の鎌本が主役です。

この話にはちょっとムカムカしてしまいました。

鎌本は太陽が紹介した女の子と付き合っていますが、「彼女は贅沢な娘ではない」と誕生日プレゼント代をケチる男です。

居酒屋の豆腐よりもスーパーの豆腐を選び、彼女がどこどこのケーキが食べたいと言ってもコンビニのケーキを買う男です。

お金を使わないでも愛があり、それを伝えることができれば、そして彼女が喜べばOKだと僕は思います。

ムカムカするのは「コスパが悪い」という言葉で、自分の価値観でしか行動しないことです。

もっと言うと「コスパが悪い」という言葉が好きではないです。これを使う方には申し訳ないのですが、僕はこの言葉は使わないです。

コスパを究極に意識するとこのブログは読めなくなるし、女性には一切お金を使えなくなります。

外食をすることやお菓子を食べることもできなくなりそうです。

あなたの24時間は常に意味があり、価値があるものですか?って言いたくなりますね。みんな何かしら「コスパが悪い」ことをしていると思います。

ただ、「コスパが悪い」という感覚は僕にも分かります。500円の美味しくないものより、300円の美味しいものの方が「コスパが良い」ですよね^ ^

この例えは僕のものですが、みんなそれぞれに「コスパ」についての価値観があることと思います。

それを表現せずに今流行りの言葉を安易には使えないなと思う僕がいます。

鎌本も思うところはあるのに、「コスパが悪い」と表現します。それは照れ隠しなんですかね。

この話のラスト、鎌本の価値観が炸裂します。それはほっこりとするもので、とても良かったです。鎌本は嫌いなキャラではありませんよ。

 

そんなわけで、「これは経費では落ちません」はとても面白い小説です。

まだまだ続きそうなので、続編を楽しみにしています!

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