スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「ねじまき片想い」柚木麻子

本書は現在片想い中の人が読むと片想いが加速すること間違いなしです。

愛する人に近づく災厄は取り除きたい、矛盾してるけど、彼の恋も応援したい。

彼と話すだけでうっふふーとなるが、それが彼にバレるのも周囲にバレるのも恥ずかしい。

もちろん周りの人たちにはバレバレなんですけどね^_^

 

本書の片想いの対象は西島という、優男です。優柔不断で少し頼りない彼ですが、ときどきかっこいいです。

そして鈍いです。もう「ムッキャー!西島ぁぁ!!」となるのではないでしょうか(笑)

 

これからは特に良かったところを箇条書きです。真剣に何かを伝えたいとき、僕は箇条書きを使います(^_^)

 

⚪︎本書はタイトルがいい

片想いはそのままですが、「ねじまき」とは本書の内容を分かりやすく表していると思います。

主人公の宝子は大手おもちゃメーカーで商品開発をしています。

宝子が好きな西島はフリーのイラストレーターです。

宝子は西島と仕事ができるように仕事を段取り、テキパキと働きます。

西島の言葉や西島との仕事は宝子にとってのガソリンであり、ねじまきです。

《自分の心にねじを巻いてくれるのは、自分だけ》と言う宝子はとても魅力的なキャラクターです。

 

⚪︎西島ムッキャー!

西島ムッキャー!は僕の感想ですが、こう思うには宝子について書いておかなければいけませんね。

宝子は28歳、西島への片想い歴5年、男性との交際経験はなしです。

職場の同僚が彼女のことを語るとお城の中のお姫様です。

西島が彼女のことを語ると自己完結しすぎ、頑固、趣味にのめり込みすぎる人、です。ひどい言いようだなぁ西島ぁぁ。

今、おもちゃ開発部のエースなのは西島に《たった一人を思い浮かべて作ればいいんじゃないの〜?》と言われ、西島を思い浮かべておもちゃを作るようになってからです。

宝子の作る作品には西島への想いが込められるようになりました。それは子ども受けもいいので、彼女はエースになりました(^_^)

趣味のドールハウスは西島との生活を考えてのことです。西島のために通勤手段を変え、毎朝、彼の住むマンションを眺めてから出社する彼女は、ちょっとストーカー気質なところがありますが、一途で健気ないい子です。

それだのに西島は宝子の想いに気づかず悪行ばかりです。(彼の行動が悪に見えるのは僕が宝子の味方だからです)

本書は5章までありますが、西島は本当に頼りないです。納期は守らないし、遅刻は多いです。そして、恋愛に奔放です。惚れっぽくいて、冷めやすいです。

それでもときどき見せる優しさ、名言、好きなことへの一途さはかっこよくも見えます。

そのあたり、ずるいです。ムッキャーとなってしまいます。この2人、上手くいって欲しい(╹◡╹)

 

⚪︎分類としてはミステリー⁈

宝子は5章では「私は片想い探偵です」と名乗ります。西島のために事件を解決させるのです。

特に1章はすごかったです。思わず2度読みをしてしまいました。

1章での出来事です。

西島の住むアパートからはスカイツリーが見えていましたが、向かいのマンションに貯水タンクが設置されてしまい、見れなくなってしまいました。

西島はそのことが原因で落ち込んでしまいます。

宝子そんな西島のために貯水タンクをどかすことを決意します。

その手段と貯水タンクの中身には驚かされました。どこぞのドラマのキムタクみたいに爆破した訳ではありませんよ(笑)

片想い探偵、流行る気がします。ドラマ化を切に願います。

 

 

5章はもう名言のオンパレードです。

宝子の片想いは加速して暴走を始めます。あと、西島ムッキャーが頂点に達します。

据え膳食わぬはなんとやらですが、宝子は西島を10発は殴っていい法律を作りたいくらいです。

でも西島らしいのかなとも思います。宝子さんが西島を許すなら僕も西島を許します。

 

僕が片想い中なのかどうかは置いておいて、あくまで一般的に、片想いってつらいですよね(^_^;)

本書を読むと宝子みたいにはなるまいと頑張れるかもしれませんよ。

もしくは片想いを最高に楽しめるようになるかです。

それはどちらも素敵なことです。恋をすると人は強くなれるのかもしれません。

片想いウィーク、これで終わります^_^

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