スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「小説 心が叫びたがってるんだ。」著/豊田美加 原作/超平和バスターズ

片想いウィークの2作目です。

これも映像化したものです。アニメ映画と実写映画で合わせて2度の映像化です。すごいですよね。脚本が良かったのでしょう。

僕はアニメ映画を観た記憶が薄っすらとあるのですが、ミュージカルがとても楽しかった印象にあります。

 

本書の主人公は成瀬順です。

順の幼い頃はお話が好きな活発な子でした。母からは《順はほんと、口から生まれてきたのね。》と言われるほどでした。

順はある日、父が見知らぬ女性と山の上のお城からでてくるところを見ました。

お城での舞踏会を夢に見ていた順はそれを母に伝えます。「パパ、王子様だったの!」と。

それが、順の両親の離婚の原因になりました。

あのお城の形をしたホテルはどんな目的で使われるのか、当時は分からなかったのです。

言葉は人を傷つけるーー、順は学びました。

それがトラウマになったのか、はたまた“玉子の妖精”の呪いなのせいなのか、順のおしゃべりは封印されてしまいました。

 

一旦休憩です。

ラブホテルからでてくる父親のことを無邪気に報告する順には罪はないのでしょうが、自分を責めてしまう気持ちはわかる気がしますね。

しかし、本当に悪いのは父親です。しかも父は別れの日、泣いて別れを惜しむ順に対して《順……おまえは、本当におしゃべりだな。全部お前のせいじゃないか》ととどめを刺します。

ひどい父親だ。人のせいにするな!って思います。このシーンは恐怖です。笑った顔でのセリフなので、よけいに怖いです。

休憩ですと書いたので休憩らしいことを書くと、本作は「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」の制作スタッフが再結集して作ったみたいです。

ちなみに主題歌は乃木坂46の「今、話したい誰かがいる」です。これは名曲です。センターは西野七瀬さんです。西野七瀬はなーちゃんと呼ばれ・・・、この辺でやめましょう。今日のテーマは乃木トークではないのですから。

えー、実写映画には中島健人さんが出ています。


さて続きです。

ひたすら目立たないよう高校生活を送っていた順でしたが、ある日クラスメイトの拓実、菜月、大樹とともに「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命された上に、ミュージカルの主役に抜擢されてしまいました。

順はしゃべれないかわりに、きれいな歌声を出すことができます。
ならば、主演だろうと決めてしまうは安易ですが、こうでもしないと交流会の打ち合わせは進まないですよね。

クラスのみんなのやる気はなくて当然のイベントです。熱意ある誰かがいないと、このようなイベントは成功しません。頑張れ👍順。

 

最後に片想いについてです。

実行委員会で一緒に活動する拓実はとても優しいです。

順とはおしゃべりできないものの、メールを通じて話を聞いてあげています(^_^)

玉子の妖精の呪いについても寛容です。拓実にも複雑な事情と秘めた想いがあるのにです。

(そんなんされたら惚れてまうやろ〜)
順はおしゃべりを取り戻せるのか、拓実とは恋仲になれるのか、また、自分の声で想いを伝えることができるのか、目が離せません。

菜月と大樹にもそれぞれのストーリーがあります。

訳ありの人ばかりを実行委員にする担任もかっこいい物語でした。

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左から、潤、拓実、菜月、大樹です。

拓実と菜月は同じ中学を出ており、過去にはモゴモゴモゴモゴです。モゴモゴには青春物語特有の痛みが入ります。

大樹の声はワンピースのゾロの声だったように思います。違っていたらすみません(><)