スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「賢者の愛」山田詠美

賢者とは賢い人とか優れた人という意味があるみたいです。これは辞書にありました。

賢者はドラクエ3というゲームで、メンバーに必ず居た方がいい職業のことだよなというのは僕の感想です。

話を戻しますが(自分で脱線させたのですが)、「賢者の愛」という言葉にあまり惹かれないのは僕がロマンチストなのかそれとも枯れているからなのでしょうか。

あまり賢者という言葉に魅力を感じないのです。あいつは賢いだけだとか、冷めたやつだとか言われてそうな気がしてしまいます。

ちなみに彼女がいたことのない30代男性を魔法使い、そのまま40代になると賢者と呼ばれるみたいです。

やっぱり賢者ってバカにされてますよね!?

 

本書は文体としては少し古い感じがする、ですます調です。真由子が落ち着いた口調で、語り手を務めています。

編集者の父と医師の母のもとで裕福な家庭で育った真由子は、隣家に転居してきた2歳年下の百合と急速に親密になります。

しかし、真由子の幼い頃からの想い人である諒一を、百合に奪われます。百合は幼い頃から他人のものを獲るのが好きな子でした。

百合と諒一は結婚し、子どもを授かりますが、これを許せない真由子は深い憎しみを抱きます。

真由子は諒一と百合との間に誕生した息子の名付け親となって「痴呆の愛」のナオミより直巳と命名します。

以来、真由子は21歳年下の直巳を徹底的に調教し、“自分ひとりのための男”に育てますが、やはり、歪んだ関係には悲劇があるとかないとかです。

 

復讐のために他人の子を利用するのはとても難しそうでもあり、卑劣なことでもありますが、それを20年続けるのは凄いことです。おぞましいというかなんというか。
それだけ百合を許さなかったのでしょうかね。もしくは諒一も許せなかったのかな?

ラストシーンは一読しただけでは理解ができませんでした。それほど、深く、恐ろしいものでした。

谷崎潤一郎さんの「痴呆の愛」とリンクする部分があるみたいですが、「痴呆の愛」を読んでいなかったので分かりませんでした。

「痴呆の愛」を既読の方はもっと楽しめるかもです!

あと、若い子を調教したい方にもおすすめです!

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僕はあらすじの紹介は本文の言葉や背表紙の文を使うようにしています。僕の言葉より、本に書いてある言葉の方が正確に伝わるからです。

しかし、本書の背表紙の文は理解に苦しみました。

始めの方を少しだけ公開します。

《幼い頃からの想い人、諒一を奪った親友の百合。二人の息子に「直巳」と名付けた日から、真由子の復讐が始まった。》
この、《二人の息子》というのは誰のことかよく分からないですよね。
真由子の息子が二人なのか、それとも息子二人に「直巳」と名付けたのか混乱してしまいました。
結局どちらでもなかったのですが、これを調べ直すのに相当時間がかかりました。
日本語って本当に難しいです。最後に愚痴ってしまい、すみませんでした。