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スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

もうすぐ、冬ですね。

今週のお題「紅葉」

今回はお題から発想を飛ばして季語について書きます。

というとプレバトみたいですね。

プレバトをご存じない方はすみません。毎週芸能人が俳句を詠む番組です。僕の中で今、特に面白いバラエティ番組なのです。

 

お題は紅葉でいただきましたが、季節的には晩秋ですね。もうすぐ、冬です。

読書の秋をまったく実感しないまま、秋を越えようとしています。それはみる人からすると寂しいことなのでしょうが、僕にとっては毎年のことなのであまり気にしていないのです。

 

小説の世界では、季節感を味わおうと季語に敏感になっているつもりなのですが、あまり印象に残る季語はないですね。いつ読んでも面白いのが、小説ということなのか、僕の経験値不足なのかはわかりませんが。

季語で有名なところでは川端康成の「雪国」から《国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。》とか伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」から《春が二階から落ちてきた。》とかでしょうかね。

重力ピエロのは本当に春が二階から落ちてきているのですが、美しい一文です。

 

ここからは今回紹介したい本についてです。

僕が季語について注目するようになったのは、ズッコケ三人組からでした。

シリーズは40年続いていますが、毎度ていねいに舞台の場所や季節について書いてくれています。

それだけでなく、登場人物たちの人間関係もていねいに書いているのが凄いです。読者を大切にしている誠実さが表れているのだと思います。

僕のブログも今はあまり本に親しくない人にも楽しめるように書きたいと思えるのは、那須正幹先生の誠実な姿勢を真似たいからです。

 

素敵な文の紹介は「ズッコケ中年三人組 age43」からです。今回は長めの紹介です。
《瀬戸内の海は、どこまでも穏やかだ。いましも港を出航した四国通いの水中翼船が白波をけたてて沖に向かって走りだしていく。その向こうには新緑あざやかな小島が横たわっていた。海から吹く風は、すでに初夏のけはいをただよわせている。

と、ここで作者は爽やかな休日の午後と言う文章をそえようかと思ったのだが断念した。本来「爽やか」と言う言葉は、秋の季語であって、四月下旬の気候に用いるのは適切でないと考えたからだ。作家と言うのはこんなところまで神経をつかっていることを、読者もよく承知しておいてほしい。》

この文はとても分かりやすいですし、どこか愉快です。

「新緑」や「爽やか」や「初夏」も季語ですが、「四月下旬」というのは分かりやすい季語ですよね。

また、この文は作者が楽しみながら書いているのがわかる箇所です。

もう!那須正幹先生最高!!と思いました。

この本については6月19日にも最高のミステリーとしてあらすじを含めて紹介しています。ひとことだけ書くと裁判員裁判とどんでん返しを扱う小説です。

ズッコケ三人組が始めましての方にもおすすめです。

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付録としてプレバトで登場した俳句の名作をいくつか書きます。下の二つは番組で採点をしている夏井先生から高評価で僕も好きな作品です。

始めに東国原英夫さんのを。

《紅葉燃ゆ 石見銀山 処刑場》

思い切りのよい句ですね。石見銀山について興味がでました。

あと、ようやくお題に沿ったことを書けました(^^)

 

プレバトで僕の好きな俳人はフルーツポンチの村上さんです。特に好きな作品が、

《給茶機 の上の軋めく 扇風機》

でした。誰もが頭にあの店のことだ!と思い浮かべてはお腹が空くような句です。

 

《線香花火 の様な恋を 君と》

最後のは僕が作ったものですが、夏井先生からは散文的だとか、ありきたりな句だとか言われそうですね。