スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「ゼロの迎撃」安生正

香港が非常に危険な状態で心配ですね。

警察が市民に暴力をはたらく。事情があるのでしょうが、命だけは奪わないで欲しいです。それはもちろん市民が警察の命を脅かしてもいけないのですが。

上海にいる友人も心配です。

日本の国内は平和ですが、外国からは攻められてもおかしくない状況がありますね。

そのときには日本は抗戦できるのでしょうか。

考えておいた方がいい段階にまできているのでは?と思います。

そして、日本の弱点は本書に書かれています。

本書は戦争の、それも地上戦の話です。

 

最近、なのかどうかは分かりませんが、会議ものが増えてきたように感じます。

映画では「シン・ゴジラ」ですかね。小説はたくさんありますが、僕の中で会議小説と言えばバチスタシリーズの「ジェネラル・ルージュの凱旋」です。

話し合いのシーンが多いものを会議ものとして進めますが、この手の話は大好物です。

強大な敵と戦う前には準備しなくてはいけません。それは警察小説の捜査会議にも通じます。

でも、上役がバカみたいに扱われるのはちょっと嫌ですね。

足を引っ張るだけの上役も中にはいるのでしょうが、柔和な上役の方が多いと思えるのは僕の職場環境がいいせいでしょうか^_^

 

ゼロシリーズは3作でています。本書の他には「生存者ゼロ」と「ゼロの激震」です。

「生存者ゼロ」は僕のブログで2番目に作った記事です。あのときは若かった(^。^)

「ゼロの激震」は東京で火山が噴火します。

どれもパニックものですね。必ず会議のシーンがあるのも特徴です。

本書は隣国のテロ組織との戦いを描きます。

 

物語は大型の台風が接近する中でのことです。

紀伊半島に朝鮮人民軍の特殊部隊が降り立ちます。船には10トンもの装備が積まれています。

敵軍の総長はハン・ヨンソル。彼は部下1人の命は、都民1万人の命と引き換えだと決意しています。

彼にも特別な事情があります。けれど到底許せる行為ではないですよね。

自衛隊情報本部の真下は妻の癌手術の直前に緊急の呼び出しを受けます。

主要官庁のホームページに書き込まれた「東京を壊滅させる」という謎の犯行声明について調べろ。都内での爆発事故ではすでに100名を超える被害が出ている。何とかしろということですね。

 

ハン・ヨンソルは地上戦のスペシャリストです。

日本の法律や警察の動きなどを理解して攻めてきます。

警察はテロ組織のメンバーを見つけてもすぐに射殺はできません。法律でがんじがらめです。

そこにつけ込むのは卑怯ですよね。それでも警察がメンバーを確保しようとしたら自爆です。

これにより、被害の拡大と身分を隠すことができます。

自衛隊が動くしかない状況ですが、身分が分からない相手との戦いではなかなか動くことができません。

こちらは総理大臣の決裁が必要です。動きは後手にまわり都民は恐怖と被害で大パニックです。

さらにテロ組織にはある重大な狙いがありました。大型台風のときにそれをしたら壊滅するだろってことです。

日本の未来は真下の手に託されました。足を引っ張る上役との戦いはやきもきしますが、法律を守るか、都民の命を守るかは彼の判断に任せるしかないです。

 

本書ほ圧倒的なスケールで細部までをこだわるリアリティで書かれています。

とても恐ろしい内容ですが、これが現実のものとならないように祈ります。

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