スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「出版禁止」長江俊和

長江俊和さんの本はとてもずるいです。

読む前から面白いのが分かりきっているのです。

もちろん個人差はあるのでしょうが、ノンフィクション系が好きな方は楽しめること間違いなしと言ってよさそうです。

ミステリーマニアの方にもおすすめですが(≧∀≦)

以前、一行も無駄にしていない作品として遠田潤子さんの「雪の鉄樹」を紹介しましたが、これはそれとは違う意味で一行たりとも見逃せない本です。

 

しかし、本書の紹介はとても難しいです。

至るところに伏線や仕掛けがあってうかつなことは言えません。

書店員仲間と一緒に読んでいましたが、「僕のネタバレさせて、ヒントだけ出させて」攻撃にうんざりしていました。(あの時はすみませんでした。テンションが上がり過ぎていたのです)

おすすめの読み方というか僕の読み方なのですが、まずは頭を空っぽにします。

そして、読みます。本書の仕掛けで驚く可能性が高いのでひとりで読むことを推奨します。

案の定僕は家で「えーっ」と大声を出しました。

読み終えたら僕はすぐにネットでネタバレを読んでしまいます。

もう一度驚き、読み直す瞬間がたまらなく好きなひと時です。

しかし、どうやら一部の人は謎解きをしているみたいです。

長江俊和マニアというのでしょうか、調べてそれをネットで公開してくれています。

謎や仕掛けがいくつあるかも分からない小説なのでとてもありがたいです。

 

そろそろ紹介にいきますが慎重を期して背表紙からです。

著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。

題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。

内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。

死の匂いが立ち込める山荘、心中の全てを記録したビデオ。

不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか。

息を呑む展開、驚くべき恐るべきどんでん返し。異形の傑作ミステリー

 

これ以上書くのは控えたいのですが、もう少しお付き合いください。

本書は徹底的なリアリティでできています。

心中の生き残りは場合によっては殺人罪で裁かれます。

新藤七緒にもライターの若橋呉成から厳しい追及がありました。

物語はインタビュー形式で主に進んでいきます。

2人が仲良くなる様子は微笑ましいですが、長江俊和さんの小説です。

恐ろしいことが起きるに決まっているのです。

どうか読んでみて欲しいと思います。ともに驚きましょう。

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