スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「COVER カバー」内藤了

東京駅おもてうら交番 堀北恵平 シリーズの2作目です。

 

僕の人生の中でこの作家さんのは10冊以上読んだよーと言えるのはそう多くはないです。

伊坂幸太郎、東野圭吾、星新一、那須正幹、道尾秀介、誉田哲也、宗田理、赤川次郎、柴田よしき、そして内藤了です(敬称略)

大御所の名前がずらりの中、内藤了さんだけは不思議な感覚にあります。

もう正直に言うと、前の「ON」シリーズは面白いとは言えないものが特に序盤に多くありました。

もちろん今ではとても大好きな作家で、この新シリーズもとても面白いです。

これには主人公の造形に秘密があるように感じました。

 

内藤了さんは他の作家さんと同じく、美人が好きです(^^)僕も主人公は美人がいいです(^ ^)

ここまでは本田哲也さんの「ストロベリーナイト」シリーズと同様ですね。

とはいえ、「ストロベリーナイト」の姫川玲子のイメージは竹内結子さんのイメージですが、本書の主人公・堀北恵平(名前はけっぺいと読むのですが、女性です)は広瀬すずさんのすっぴんのイメージです。これは僕の妄想です。

 

堀北恵平は警察官の卵です。今、研修中です。

前作では交番で研修でしたが、本書では鑑識の研修を受けています。

まだ研修中の卵が主人公というのが面白いです。悲惨な事件に出会い、ときには泣き、ときには吐きながらも、被害者の無念を晴らす。そんな姿に惹かれました。

姫川玲子は最近はかわいくなってしまいましたが、事件が起きたら手柄を挙げたいと喜んでる風にも見えました。彼女とは正反対な感じです。

どちらも魅力的な女性ではありますが、事件の解決のために暴走してしまうところがあります。個人プレーは危険だから禁止なので、それは控えて欲しいと切にお願い申し上げます(^^)

 

さて、本書で扱う事件はAV女優猟奇的殺人事件です。

被害者はAVの撮影後、何者かに殺害され、胸を切り取られます。

犯人はバストマニアとして扱われ、第二、第三の事件が起きますが、恵平は犯人を鑑識の立場から追い詰めていきます。

防犯カメラの包囲網をかいくぐる犯人との戦いが面白かったです。

 

本書は角川ホラー文庫レーベルから発売されています。

ホラーの部分は東京駅うら交番という幻の交番との関わりや猟奇的な事件のことでしょうか。

うら交番のお巡りさん曰く、今恵平が担当してる事件は過去に起きた事件に似ているとのことでした。

それは、交際相手を殺し、バラバラにして、顔の皮を剥ぎとり、それを被り、自殺した岩渕宗佑事件のことです。

恵平はお巡りさんから、

『犯人は単なるキチガイとして扱われたが、犯人の動機を探っていくと読みきれない男女の機微があった』

という話をもらいます。

きっと阿部定から着想を得たのでしょうが、これは恵平のような普通の感覚を持った子が、泣きながら捜査してくれないと救われない物語になりそうです。

 

このシリーズは恵平の研修によって所属部署が次々と変わっていくので(予想ですが)、恵平のわちゃわちゃする姿がまだまだ見れそうです!

平野腎臓との珍名コンビのやりとりも楽しいです。

次も楽しみなシリーズです。

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