スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「レッドスワンの絶命」綾崎隼

副題 赤羽高校サッカー部

 

僕の高校は僕の代で閉校だったので、後輩はおらず、部活もありませんでした。

しかし、昼休みと放課後のサッカーは盛んに行われていて僕はほぼ皆勤賞でした。

顧問の先生はおらず、汗だくになってボールを追いかけるだけでしたが、とても楽しかったのを覚えています。

 

そんなわけで、本書に描かれている部活は体験できていないのですが、顧問の指導法は大きく分けて2通りに分けていいように思います。

これはもしかしたら会社での教育にも通じるかもしれない、教育法のテーマです。

その2つとは、ルールや規律で上役がプレーヤーを支配するスパルタ方式かコミュニケーションを重視するミーティング方式かです。

どちらの教育法も一長一短があり、何が正しいのかははっきりしていないと思います。僕の知る限り、それについて考え始めてきたのが最近だからです。

今まではスパルタ教育が主だったと思います。水を飲むな、ケガしてても全力で走れだの、今ではパワハラと言われてしまいますね。

ただ、スパルタ方式の方が早く結果が出せます。(結果を出せてしまうことが後に悲劇を生むケースも多々ありましたが)

自主性を重んじる教育法は目的さえ正しく持てば、そしてプレーヤーの動機を正しながら、適切な練習機会を与えればものすごい結果が出せることがありうると思います。

高校の部活は特に、指導者が大切です。

 

なぜ、この話をしたかと言うと、赤羽高校のメンバーたちはどちらも体験しているからです。

赤羽高校はかつては強豪でした。

男性で強面の顧問は勝つために、部員をめちゃくちゃに走らせます。何かあれば、ペナルティー走です。

しかし、それでは結果が出せずでした。

顧問が変わることになり、新しくきた女性で美人の顧問・舞原はそのやり方を全否定します。

きつい練習をしたのに結果を出せなかったのは辛いものがありますが、それを全否定されるのもいい気分はしないですよね。

舞原は部員たちの反発にあいながらも「知性」を武器に廃部の危機にある赤羽高校を変えていきます。

 

見どころについて紹介したいのですが、青春小説にありがちな、ケンカ、仲間の獲得、顧問との衝突、ケガ、臨場感のある試合の描写などはやはり⁈面白いので、それ以外で書きます。

見どころは「知性」の部分です。

ミーティングのシーンが長めにあり、サッカーについて舞原が熱く語るシーンが僕のツボでした。

舞原いわく「1番ボールに触るポジションはサイドバック」だからサイドバックは1番上手い奴がやるべきというのが特に面白かったです。

サッカーが好きな方、ラノベが好きな方におすすめの一冊です。

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結構続いてるストーリーです。

今回はケガで試合に出れなかった部員も別の巻だと活躍するかもです。