スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「陽気なギャングが地球を回す」伊坂幸太郎

伊坂幸太郎さんは強盗好きで有名です。

思えばデビュー作の主人公も強盗でした。「チルドレン」というコメディ色の強い作品でも強盗とそれに乗じた盗みが出てきます。

そして特殊能力好きでも知られています。

「砂漠」ではテレキネシスの少女、「魔王」の主人公は腹話術を使います。

本書はそれらを組み合わせた、というよりも伊坂幸太郎さんが1番最初に発表した作品です(刊行としては「オーデュボンの祈り」が先でしたけど)。

本書で僕は伏線の意味を知り、また、財布をしまう場所を変えました。

財布を胸ポケットに入れて歩くことほど危険なことはないらしいですよお父さん。

 

さて、どう紹介しようか迷う本です。

もう読んでみて!と身も蓋もないことを言いたいくらいです。

でもメンバー紹介は欠かせないですね。

本書は陽気な強盗の4人組が主人公です。

彼らの手口は銀行強盗です。それぞれの能力をフル活用して見事な盗みを見せてくれます。

代わりばんこで語り手を務めるので、この人のパートが好き😻みたいな楽しみ方もできます。

 

成瀬は人の嘘を見抜く能力があります。

これ、とても使い勝手のいい能力です。成瀬が本気を出せば暗証番号などすぐに知られてしまうでしょう。

チームのまとめ役でもあります。

響野は成瀬の友だちです。演説の達人でもあります。

チームに1番要らないようでいて、実は必要な、でもやっぱりいなくてもいいかもというメンバーです。

響野の役目は成瀬や久遠が金を集める間、演説をして客にヒステリーを起こさせないことです。

彼の話はとても面白くて、色んな効果を発揮するので、やっぱり彼は必要なメンバーです。

久遠はスリの達人です。動物好きでもあり、久遠にはニュージーランドの美しさを教えてもらいました🐏🐑🐏

彼が誰かとぶつかったとき、もう盗みは終わっています。財布は胸ポケットに入れない方がいいことを教わりました。

僕の1番好きなメンバーでもあります。

紅一点の雪子は正確無比な体内時計と男顔負けの運転技術を持ちます。

雪子は外で待機、強盗を終えた3人を乗せ、警察から逃げます。

決して赤信号には捕まらず、安全圏まで逃げることができます。

そして過去には響野とウフフな関係でした(^^)

 

彼らの銀行強盗はとても見事なのですが、彼らは犯罪者です。実際の銃も持つので、凶悪です。

僕にはそれは、とても気がかりなことなのです。できれば、悪さをしないで欲しいと思ってしまうのです。

しかし、本書の素晴らしいところは強盗に重きを置かないところです。

彼らの会話はとても面白いし、もっと悪い奴らを退治することもあります。

彼らは確かに悪い奴らなのですが、彼らを嫌う人はいないはずです(響野が苦手な人はいるかも、彼はとてもうるさいのです)。

そんなわけで「陽気なギャング」は最後までとても楽しく読めることは間違いなしです。

今回はキャラの紹介だけになりましたが、このシリーズは3作でているので、また書くかもです。

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映画もとてもよかったですよ。

僕が好きな久遠は松田翔太さんが演じます。本当に人に興味なさそうな感じがたまらなくよかったです。