スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

裁判員裁判を昔話でやってみました②

「昔話法廷 season2」 NHK Eテレ「昔話法廷」制作班 編

オカモト國ヒコ 原作  イマセン 法律監修

 

※この記事では僕がふざけたことを書いているように見えるところもあると思いますが、僕は大まじめなやばい奴です。裁判に対する見解ではふざけません。それを念頭において読んで頂ければと思います。

 

本書ではキリギリスを見殺しにしたアリによる保護責任者遺棄致死罪、舌を切られたスズメの復讐による殺人未遂事件、浦島太郎を玉手箱で殺そうとした乙姫による殺人未遂事件を扱っています。

簡単に世界観の解説なのですが、この世界の動物は巨大化しています。

だとすると地球の生き物の7割は虫だから大変なことになりそうですし、ニュージーランドでは人間より羊の方が多いから羊が法律を作っていそうだなどとも思ってしまいました。

これは関係ない話です。前回書いたお気に入りのジョークなので再登場です。

また、第1話ではついに昆虫が巨大化しています。

昆虫と戦うと人間に勝ち目はありません。

この世界では昆虫族に逆らってはいけませんが、これも関係のない話です。

 

1.「アリとキリギリス」裁判

真冬にキリギリスは親友のアリの家を訪ねた。

「食べ物を少しでいいのでください」

それをアリは断った。「子どもが8人いるんです。食糧はあげられません」

この後、キリギリスは餓死する。検察はアリを保護責任者遺棄致死で訴えた。

 

これはアリに責任はないと思う。

まず、餓死することを予期するのは難しいし、アリは食糧を分けることを断っただけだ。

奪ったわけでもなければ、餓死するのを見ていたわけでもない。

事件の前、アリはバイオリンを弾く姿をキリギリスに見つかり、バカにされていた。

検察はその劣等感が殺意の証拠だと言う。

確かに劣等感は殺意に変わっていったのかもしれない。

ただ、動機はあっても行動がとても弱い。

普段は動機が大事と言う僕だが、裁判においては何をしたかの方が判断基準として強いと思う。

だが、訴えられたら何が起こるかわからないな。最低でも執行猶予はつけてあげて欲しい。

 

2.「舌切りすずめ」裁判

これは裁判するまでもない。すずめは有罪だ。

 

おばあさんはお米で作った洗濯のりを食べてしまったすずめの舌を切り、家を追い出している。

細かいところは飛ばすが、すずめの容疑はつづらの中に毒ヘビを入れておばあさんを殺そうとした罪だ。

すずめはつづらの中には小判を入れていて無実を主張。弁護士はおばあさんの自作自演でヘビに噛まれた医療費をふんだくろうとしている説を展開する。

 

僕の見解は始めに述べた。訴えるのも難しいだろう。

なんせ、この世界では人権があるもの(この裁判ではすずめ)の舌を切っても罪に問われないのだ。

それは舌を切ることが罪に問われないのか、それとも人間がすずめにすることは罪に問われないのかはわからないがおばあさんは法的には悪くない。

それをおばあさんは強欲だの、すずめは100年に1人の演歌歌手だったの言っても意味がない。

まず、おばあさんを舌切りの罪で裁いておけばすずめの対応や裁判も変わっていただろう。

 

3.「浦島太郎」裁判

この裁判。僕はとてもプンプンしてしまった。

重要な証拠品のひとつに玉手箱の中の煙があった。その効果を試すためにマウス実験を裁判で行うのだ。

煙を浴びたマウスは白骨化してしまった。ちなみに乙姫はこの煙の効果を知っている。

プンプンしたのはマウスの扱いだ。

この世界ではおしゃべりでき、竜宮城に案内できる亀は証人になるなど、人権を持つ。

しかし、小さく、話せない命は死んでもいいのだ。そのマウスの親が大きくなり、話せるようになったら、検察官に復讐しにくるだろう。

その時の裁判で僕が裁判員だったら親マウスに執行猶予を与えたいところだ。

 

やはり脱線してしまいました。すみません。裁判に戻ります。

 

竜宮城に連れてこられた浦島太郎は乙姫を孕ませる。

しかし、結婚と海での生活に不安を感じた浦島太郎は親が心配だからと陸に帰りたがる。

そこで乙姫が渡したのが煙の入った玉手箱だ。殺意も認めている。愛が憎しみに変わった?のかな。

争点は執行猶予を与えるか否かだ。

 

ここからは僕の見解だが、執行猶予を与えるには反省していることと、二度としないことが条件になるだろう。

認知しない男は良くないけど、地上の男と合わせると同じことになるかも。

裁判長!ここは執行猶予+地上の男を連れ込まないという条件でいかがでしょうか。

 

 

今回はこんなところです。

読み終えて、マウスを公開殺人したのが1番印象に残りました。

マウスにはいつか人権を勝ち取れるよう頑張って欲しいです。

裁判とは、法とは余計な復讐を防ぐためにも必要です。

あの時の検察官の行為は合法でした。どうか復讐などは考えないで欲しいと思います。

 

本書は児童書なので、裁判とはどういったものか分かりやすく書いています。

そのことは書いておかなきゃなって思いました。

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