スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

半年ということは一年の半分だ!

「背の眼」道尾秀介

 

訳のわからないタイトルですみません。

一日一冊のブログを始めて今日で半年です。休まずに続けてこれたのも読んでくれる皆様があってのことです。

本当に感謝しています。

今までこんなになにかを続けてきたことのない僕には毎日が未知の領域への挑戦です。

それなのに最近は最終回のことばかりを考えてしまっていました。半年近く続けたからもういいやって。もう終わらせようかなって。体調が優れない日が続いたせいもあります。

しかし、心変わりがあり、また、まだ体力の限界に達していないなと思い直し、これからも続けていく決意を固めたついこの頃です。

 

新たな試みも準備しています。

それは書店巡りの散歩や好きなドラマや生き物について書く記事です。生き物ではカブトガニや王蟲について書きたいです。

これは一日一冊とは別に書きます。一日に二つの記事ですね。

前に「パニック映画ベスト3」を書いたとき、ものすごく楽しかったのですが、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」についてあまり書けなかったことが心残りだったのです。

これは僕のブログです。もっと自由に、もっと楽しみながら書いていきたいと思います。

こちらも読んでいただけるとありがたいです。

 

さて本書についてです。

第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した本書は道尾秀介さんのデビュー作です。

そして「背の眼」は僕の心霊観の基礎を作ってくれました。

 

福島県白峠村を訪れた作家の道尾秀介。

村ではここ数年、児童の神隠し事件が起こっているという。

河原を散策していると、妙な声が聞こえてきた。

そこは、神隠し事件で最初にいなくなった少年の切断された頭部だけが流れ着いた場所だった。

この声は少年の霊の声なのか、気味の悪くなった道尾は、予定を切り上げて東京へ帰り、霊現象を探求する友人・真備庄介に相談を持ちかける。

同じ頃真備は、白峠村とその隣町・愛染町で相次いだ自殺者の友人・上司たちから似たような相談を受けていた。

死ぬ直前に撮っていた写真に写る彼らの背中に奇妙な眼が写り込んでいる、自殺する理由は何もなかった、その眼が自殺を引き起こしたのではないかというものだった。

なぜ眼だけが写ったのか、道尾が聞いたゴビラサという言葉の意味とは……。

 

僕が感銘を受けたポイントは2つです。

真備は霊現象を研究していますが、霊現象をことごとく否定していきます。

これはドラマ「トリック」にも似ていますね。信じていないかのようで信じている。いや、信じたいのには悲しい理由がありました。

霊などいないという人が多いですが、完全に否定したいのならば真備や大槻教授のように研究しなければなりません。

この霊を否定したいのだがどこかで霊を信じたい、信じているスタンスはとてもかっこよく思うのです。

もうひとつのポイントは背の眼の存在です。

背中に眼が写った人は死にます。

しかし、それは霊のせいなのでしょうか?すべての霊は悪者なのでしょうか?

何か不幸なことがあるとそれを何かのせいにしてしまいがちです。

ですが、もし死の原因が背の眼ではないとするとそれは冤罪です。謝らないといけません。

そのことまで考えられている本書は上質なホラーであることに加え、謎解きをちゃんとやるところは上質なミステリーでもありました。

シリーズは3作出ていて、ドラマ化もしています。

「トリック」が好きな人は楽しめるのではないでしょうか。


f:id:oomori662:20191009222542j:image

f:id:oomori662:20191009222547j:image