スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「噂」荻原浩

人が他人について話すのが噂ですが、その内容には少しばかりの興味を抱いてしまいます。

あと気になるのはなぜ、この人(他人の噂話をしてる人)はこの話を僕に聞かせるのか。

色んな仮説を立て考えますが、他人のことを悪く言う人はきっと僕のことも悪く言ってるんだろうなと身構えてしまいます。

企業が流す噂についても注意が必要です。

ネットやテレビの情報だけを信じていると大変な目に合うかもしれません。

なので僕は上戸彩さんの結婚を信じていません。きっと僕にもまだチャンスはあると信じています。

と、冗談が過ぎたところで前置きは終わりにします涙

 

「レインマンが出没して、女のコの足首を切っちゃうんだ。でもね、ミリエルをつけてると狙われないんだって」

この噂を流したのは企業戦略だった。ミリエルという香水の宣伝として、渋谷の女子高生を中心に広まった噂が現実になってしまった。

連続する女子高生の殺人事件に、中年刑事の小暮とエリート女刑事の名島が立ち向かう。

果たしてレインマンは実在するのか。そしてなぜ被害者の足首は切られているのか。

意外な真相とラストの一文に驚愕のサイコ・サスペンスとなっている。

 

それでは見どころの二つと弱点を一つです。

1.お一人様同士のイチャイチャ・キュンキュン捜査

年下で控えめな上司である名島は一人息子を持つシングルマザーだ。

対して小暮は女子高生の娘を持つシングルファザーだ。

似たもの同士の二人がイチャイチャしながら捜査する姿にキュンキュンするのは僕だけなのか!

僕はおすすめの恋愛小説を聞かれたときに5番目くらいには本書の名前を出します。

2.女子高生たちの噂の扱い方が秀逸

噂を広めてしまった女子高生たちは企業に利用されている。

企業側の戦略と女子高生の気持ちを巧みすぎるくらいに書いている荻原浩さんは流石だ。

弱点としては情報不足で最高のミステリーとは書けず、最高のサスペンスという表現になってしまうことと、真相を隠し過ぎて一度では真相が分からないことだろうか。

僕もイチャイチャパートに気を取られて気付けなかった。二度目を読む楽しみがあるからいいんですけど♪

 

最後に情報の扱い方を巡り、今までに出会った面白い言葉を2つ書いて終わりにします。

・「ネットの情報なんて嘘ばかりや」って言う人に別の話題でネットにこう書いてあるだろと言われた。

・「私〜この前あの人が噂話してるの聞いちゃって〜。陰で人の悪口言う人ってクソだと思う。私は直接言っちゃうタイプなの〜」と第三者である僕に言ってきた。

皆さまはどうかお気をつけてください。

噂はときに鬼を呼びます。もしくはレインマンを呼びます。

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