スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「少年少女飛行倶楽部」 加納朋子

本書は高校生たちの部活動の話です。

僕は中学生のときは野球部、高校生のときは昼休みサッカークラブでした。高校は部活動がないようなところだったのです。

世の中いろんなマイナーな部活があろうとも(ちなみに帰宅部はメジャーな部活です笑)、飛行倶楽部はないのではと思います。

近いとすれば鳥人間コンテストですかね。

著者の加納朋子さんは「モノレールねこ」や「ささらさや」なんかが有名だと思います。作風は日常の謎系が多めです。

「ささらさや」は続編の「てるてるあした」と合わせてドラマ化もしていますね。これは特別な思いのある作品ですが、今回のテーマから外れるのでやめておきます。

 

本書は非行に走る少年たちの話ではなく、空を飛びたい少年たちの話です。

ちなみにこのギャグは本書の中で何度も出てくるので、すべったとしても僕のせいじゃありません(笑)

本筋とは関係ないのですが、本書にはキラキラネームの方が多いです。

主人公は海月と書いて、クラゲではなくみづき と読みます。読みは普通ですがあだ名はくーちゃんです。

部長は神と書いてじん と読みます。他にも朋と書いてるなるな もいます。遊び心がありますね。

飛行倶楽部は珍名倶楽部とも呼ばれています。

この部活は神が空を飛びたいと作ったものですが、彼はわがままでまるで神のようです。神ですけど。

語り手の海月のくーちゃんはツッコミ役として大活躍しますが、やがて神の空を飛びたい理由に触れて、神を好きになるかもです。

くーちゃんはとても健気で本書をみんなが好きになれそうなキャラをしています。

神の相手はくーちゃんしかできませんが、本人はそれを認めないでしょうね。

あいつ、やな奴と思いながら一日中神のことを考えてしまいます。青春ですね。胸が痛くなります。

 

ふざせた内容のようですが、本書の内容は大真面目です。

彼らは本気で飛びたがります。だからこそケンカするし、泣いたりわめいたりします。

僕の中では、まずトランポリンで結果を出そうとするのがツボでした。

結果のためなら手段を選ばない、そんな姿勢が好きなのです。

そんな彼らは空を目指すようになります。

文字通りの意味で羽ばたいていって欲しいものです。

 

もう一点だけ注目ポイントを。

本書は神と天使の悲しい関係について書いた本でもありました。

紹介が遅れましたが、天使はえんぜ と読み神の姉です。

悲しい関係をくーちゃんは悲しくツッコミますが、神は気にもとめていませんでした。

僕の中で何か変わりそうな気がした瞬間でした。

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