スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「ちょっと今から仕事やめてくる」 北川恵海

早めに言っておきますが、僕は今の仕事をやめる気はありませんよ。

今の職場は働く人も職務内容もまったく不満はありません。

通勤に90分はかかるものの、電車は終点から終点まで乗れるのでよい読書タイムにできています。

 

さて本書は角川メディアワークス文庫から出ています。

ラノベのような本が多いレーベルです。

比較的若い読者をターゲットにしているので、読みやすさは定評があります。

本書も読みやすさはトップクラスでした。たくさんのツッコミどころもありましたが。

 

それではあらすじを背表紙から

《ブラック企業にこき使われて心身ともに衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。なぜ赤の他人をここまで? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索すれが、出てきたのは、3年前に激務で自殺した男のニュースだった。スカッとできて最後は泣ける、電撃小説大賞受賞作》

てなところです。

隆の職場にはヤバイ上司と意地悪な先輩がいます。絵に描いたようなブラック企業がわかりやすいです。

映画では隆を工藤阿須加さん、ヤマモトを福士蒼汰さんが演じました。

工藤阿須加さんくらいのイケメンだったらその職場を辞めてもすぐにモデルで稼げそうというのがツッコミポイントですね(笑)

 

1番の見どころはやはり会社を辞めるときの口上でしょう。

仕事を辞めるときにしたいであろうことの全てを隆がしてくれます。

ツッコミポイントはわかりやすさを重視し過ぎて、敵がテンプレートの行動をとることでしょうか。

ひどい先輩も生きるために必死だったことがわかります。いやわかってしまいます。

やな奴、やな奴で済まさないところがツッコミポイントです。ドラマにありがち過ぎます。

もっとバカ真面目なことを書くと、仕事を辞める勇気が必要だという本書が持つメッセージ性はとても尊いものですが、ブラック企業を辞めた後の人生の方が長いです。

隆にはブラック企業にいた経験を活かして、幸せになって欲しく思います。そこまでを描ききって欲しかった気もします。

なんてことも考えられるように物語に入り込みました。

これほど読みやすく、身近なテーマを扱う小説はめったにないです。

一日で読めるので、手にとってみてはいかがでしょうか。

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