スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

ブログを始めてはや五ヶ月です。

「龍神の雨」 道尾秀介

 

皆さまの応援のおかげで一日一冊、本について書くというブログを始めて今日で五ヶ月が経ちました。

読んでくださった方、本当に感謝しています。

最近では何が面白いのかを考える日々が続いています。

自問自答の日々ですね。答えは出ないので皆さまの意見がとても貴重になります。

特に僕の書いた一部についてを書いていただいたコメントは特に記憶に残ります。何が人の気持ちを動かした文だったのか、とても気になります。

これからもコメントをいただけたらありがたいです。

 

僕が書いていて楽しいのは本についてあまり書かないときかもしれません。

「心霊について」とか「家と呪い」とか「てけてけ」とかですね。

僕は怪談が好きなのだとブログを書いてみて気づきました。人を怖がらせたいのかもしれません。

怖がらせるためにはもっとこのブログで笑顔になれる人を増やしたいです。

読み手の感情を引き出せる人が書くものは大抵面白いからです。

ホラーも感動ものも上手い作家でいうと荻原浩さんや恩田陸さんですかね。

道尾秀介さんもホラー小説でデビューしましたが、今では幅広い作風で知られています。

まぁ良い意味で気持ち悪い作品が多いですが。

前置きが長くなりましたが、今日は一ヶ月に一度の道尾作品の日です。今回は道尾作品で1番感動したものを持ってきました。

 

本書は一言でいうとミステリーの教科書です。

このような構成で、展開で物語を作れば絶対に面白いものができると思います。

ただ、やはり道尾秀介さんは個性豊かなトップランナーです。自然とどこか気持ち悪くなっていきますが、最後の大いなる救いの手に導かれるようにしてページをめくる手が止まらなくなります。

それと道尾秀介さんは子どもを描く天才です。子どもがメインである本書は本領発揮できたのではないでしょうか。

 

遅くなったが、あらすじを書くことにする。主に文庫版の背表紙からだ。

添木田蓮と楓は事故で母を失い、継父と三人で暮らしている。

蓮は継父の殺害計画を立てた。あの男は、妹を酷い目に遭わせたから。
溝田辰也と圭介の兄弟は、母に続いて父を亡くし、継母とささやかな生活を送る。
しかし、継母が考えていることがわからない。

今受けている仕打ちは虐待なのかもしれない。
――そして、死は訪れた。降り続く雨が、四人の運命を浸してゆく。
彼らのもとに暖かな光が射す日は到来するのか?

二組の兄弟の破滅と再生を巧みに描いているのが特長だ。

彼らの怒り、悲しみ、そして寂しさに触れたとき、彼らの幸せを龍神に願うようになるだろう。

二組の兄弟の物語が交じり合う後半、より一層深みを増すのも魅力的だ。

 

本書は雨の描写が多いのが特徴的でもある。

雨を楽しめるか。雨に感謝できるのか。晴れたときちゃんと嬉しがれるのか。

彼らの心情の機微から目が離せない。それは同情だっていいのだろう。

いずれにせよ、人の心を揺さぶる本は名著なのだ。

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ここで、道尾秀介さんは子どもを描く天才と書きましたが、それは道尾秀介さんはまだ子ども(のよう)だからかもしれません。

そう考えると気持ち悪いだけだった「向日葵の咲かない夏」のやんちゃぶりも納得がいきます。

またいつか「向日葵の咲かない夏」を読んでみようかな。体調が万全なときに!