「誰でも書ける最高の読書感想文」 斎藤孝
「影踏み」 横山秀夫
新しい試みですが、読書感想文の書き方を斎藤孝先生に教わった僕が、「影踏み」についての感想文を書きたいと思います。
上手くできるか分からず震えているのは、当時夏休みの宿題で読書感想文をだされた時のようです。
僕は読書感想文が苦手で毎年頭を悩ませていました。
実は3ヶ月前、僕は学校の読書教育に反対だ!という内容のブログを3000字書いて、消したことがありました。
子どものいない僕が言っても説得力が無いですし、今子どもの読書量は増えているみたいです。学校教育の賜物ですね。
僕ももっと真剣に読書感想文に取り組んでおけば良かったなぁと思っているので、将来子どもができたとき、一緒に読書感想文を書いて奥さんに採点してもらうのが夢です。
さて本書は読書感想文の書き方だけでなく、本の選び方や優れた読書感想文の紹介などもありました。
賞を受賞するほどの読書感想文を読むと僕との差に落ち込みそうになりますが、僕も成長しようと決意しました。
本書で学んだことは
《書きたいことは3つにしぼる》
《いちばん大事なことから書く》
《印象的な書き出しをめざす》でした。
よーしそれじゃあ良い書き出しをめざして「影踏み」について書くぞー!(ショートバージョンですが。)
でも始める前に机を整理しようっと。
↑こうやってなかなか進まないんですよね。
この本と出会ったのは映画化が決まるほど面白いのだろうという安直なものだった。しかし、読み始めてすぐにこれは「僕の物語」かもしれないと思った。
とはいっても僕は真壁みたいに頭も良くなければ腕っぷしも強くない。瞬間暗記能力も持ってないし、泥棒でもない。
刑務所から出所した直後の真壁と、考えていることがとても似ていたのだ。一部引用する。
《 県道をまたぐ歩道橋のすぐ下に、歩行者用信号機のついたゼブラが引かれていて、それだけが2年前と違う。車優先社会への反発だか反省だかが、上も下も人が渡れる二重横断の珍妙な光景を納得顔で許している。》
すぐに飯田橋駅前交差点を想像してしまったが、この光景は僕も疑問に思っていた。この一文で真壁が急に近く感じたのだ。
僕も昔は世捨て人を気取っていた時期があった。そのままでいいと思っていたら、真壁のように腐ったような生き方をしていたのだろうか。そう思うとやはりこの本は「僕の物語」なのだ。
腐らないためには、自分の生き方を磨くしかない。その為に有意義な読書体験が必要なのだと考えている。なぜ、生きるのか。何のために生きるのか。考え続けていきたい。
真壁はずっと、母がなぜ、弟を巻き込んで死んだのか考え続けていた。その答えが出たとき、真壁は前を向けるのだろうか。
この本を読んで、人が前を向いて歩けるきっかけを集めることも、読書の醍醐味だと思うことができた。
こんなところでしょうか。
もっと落ち着いて「影踏み」を紹介したかった気持ちもありますが、気に入った一文を含めて、最高の一冊であることは間違いないです。