スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

「アヒルと鴨のコインロッカー」 伊坂幸太郎

僕が一番好きな映画の原作です。

ツタヤで毎年のように貸し出しランキングに入ってたりもします。

もうセリフを覚えちゃうくらい観ました。

「さんはいらない。その方が親しく見えるだろ」とか「広辞苑を盗まないか」とか「裏口から悲劇は起こる」とかは日常で使いたいセリフです(笑)

主題歌の「風に吹かれて」もとても良かったです。ボブディランがノーベル文学賞をとったことで本書の文学性が高まった気もします。

タイトルもすごく良いですね。アヒルと鴨の違いは重要なキーワードになるし、「神様を(コインロッカーに)閉じ込めに行かないか?」は伊坂作品らしい、遊びがあります。

このままだと感想だけで終えてしまうので簡単なあらすじです。

 

物語は椎名のパートと二年前の琴美のパートに分かれる。

椎名は大学生で琴美はペットショップの店員で店長が麗子さんだ。

どちらにも河崎と麗子さんが出てくる。

椎名は引越し先で「風に吹かれて」を歌っていると河崎に「広辞苑を盗まないか」と誘われる。

話術の巧みな河崎にのせられ計画に参加してしまうが、その後カワサキを知る麗子さんから二年前の事実を知らされる。

琴美は恋人のドルジ(ブータン人)と楽しい日々を過ごしていたが、ペット惨殺事件の犯人に目をつけられ何度も襲われてしまう。

全ての女と関係を持ちたいと豪語する河崎にも目をつけられていたが、襲撃してきたペット殺し犯から守られる。

琴美は河崎と仲良くするなと忠告するのだが、だんだんとドルジと河崎が仲良くなる様子も見ていて楽しかった。

あと麗子さんと河崎が関係を持ったか気にしている琴美は見てておかしかった。

二年前の事件は意外な形で収束するが、、、。

二年前の事件と椎名の広辞苑強盗はどう結びつくのか?

勘のいい人ならトリックに気づくと思うが、トリックが分かってもなお、面白いのが伊坂作品の素晴らしさだ。

 

伊坂幸太郎さんいわく、映像化は難しいと思った作品ですが、映画は本当によく出来ています。

作品中の名言の一つで「君は物語に途中参加しただけなんだ」がありますが、この作品の見学者として参加できて本当に良かったと思います。

ぜひ書店かレンタルビデオ屋へ行ってあらすじだけでも読んでみてください。

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