途中で読めなくなったしまった小説3選
主に③の「君の名は」についてが書きたかったことです。
皆さまの知恵と経験をお借りしたいので、コメントをお待ちしています。
①「海辺のカフカ」 村上春樹
読書好きを自負するのならば村上春樹さんの小説を読まなければいけない!という使命感がありました。
この本はジャンルで分けると何になるのか?主人公の目的は何か?急すぎる官能パートは必要なのか?
後半まで読み進めても物語はつながりを見せず、全てが謎のまま本を閉じてしまいました。
下巻の最後の方まで読めたこと、自分で自分を褒めたいと思います。
ただ、主人公の「胃袋をちっちゃくするんだ。」は名言だと思いました。
ダイエット中の方にささる一言が素敵な物語でした。
②「ナラタージュ」 島本理生
島本理生さんの別の著作、「君が降る日」はとても泣けたので、僕と相性の良い作家さんということは知っていました。
ただ、読み始めて10ページほどでやめてしまいました。先に映画を観てしまっていたので、憂鬱な展開になってしまうと勝手に感じてしまったのです。
映画にいい印象がなかったことが大きいです。
有村架純は彼氏の坂口健太郎とケンカをします。(映画の話ですよ。)
有村架純は密かに想いを寄せていた松本潤(既婚者)にチクリます。
しかも泣きながら、坂口健太郎にいじめられたと察することができる格好なのに、彼は悪くないことをアピールしていました。
もう有村架純さんの印象を変えてしまうくらいの大事件でショックでした。
これはしてはいけないことだと思うのです。
女子会を開いて「アイツまじでサイテー」と悪口を言うくらいだったら可愛いのですが。
③「小説 君の名は」 新海誠
今回訴えたいことの本命です。
僕は物語はリアリティが一番大事と訴えてきましたが、「君の名は」にはそれが感じられませんでした。
入れ替わりに疑問はないです。僕も今読んでくださっている方も明日誰かと入れ替わるかもしれません。
しかし、今までの経験から入れ替わりが起こったこともなく、ありえないと思う人の方が多いです。瀧くんも三葉さんもそうでしたし、三葉さんは外見が男、中身は私であることを自覚した上で隠そうととしています。
それだと無理があると感じたのが次の場面です。
瀧くん(中身は三葉)がレストランでバイトをしていると、先輩(女性)のスカートが何者かに破られていたのに気づく。
以下は本文より抜粋します。(飛ばし飛ばしですが、使われていた言葉はそのままです。)
「先輩の手を掴んで歩き出していた(更衣室へ)。スカートの裂け目をつまんで、私はすいすいとかがり縫いをしていく。五分で仕上がったスカートを、私は先輩に渡した。」「不審げで不安そうだった先輩の表情が、みるみる驚きに変わる。」さらにハリネズミの装飾もつけた。と書いてある。
このシーンできるだけリアルに想像して欲しいです。
できれば先輩になりきってください。
なぜ、先輩はスカートを脱いだのか気になりませんか?
下にはズボンを履いていたのかもしれませんが、職場でしかも他のスタッフ(恐らく別の部屋ですが)もいると思うとリスクが高くないでしょうか?
これを映画を観た友だちに話すと「先輩は瀧くんが好きだったんだよ」と返されました。
しかしです、先輩はスカートが縫い終わった後ハリネズミの装飾に驚いています。
自分のスカートを男性に渡し、五分の間彼が何をしているのか見ないということができるでしょうか?何か変なことしていないか、ちゃんと裁縫できるのか気になりませんか?
このシーンだけで数時間考えました。答えは分からずです。もはやミステリーです。
事前に「僕は裁縫が得意でなんならハリネズミもつけて渡します。」と30分くらいの説得があって初めてなせる技だと思うのですが、その描写はありません。
強引に脱がせたわけはないことも知っていますし、先輩が瀧くんの中身が女性であることを知っている描写もありません。
どなたか明確な答えがありましたら教えてほしいです。
ついでにオチも気になりますが、「君の名は」を観た友だちにオチを聞くと「映画を観てみろよ」と返されます。
僕はこんな調子なので、友だちからは愛想を尽かされかけています。
どうか皆さまは大変そうな奴だなぁと温かい目でもうしばらくはお付き合いいただけたら嬉しいです。