小説のジャンル分け
「動機」 横山秀夫 ①
今回はそんなこと考えなくていいのにと思われそうな、退屈かもしれない話しを延々と続けますが、僕にとっては大切で大真面目に行なっていることを紹介させていただきます。
小説のジャンルについてです。
自分自身の傾向を知ることは未来に繋がるし、本を後世に残すことまでを考えた時に自分という存在を伝えられるようになると考えています。
現実的に考えると面白い本しか買わないようになるので節約に繋がります(笑)
僕は本を分析するのが好きです。
面白かった小説はなぜ面白いと感じたのか自分に問います。
売れている小説はどの辺りが世間に受けたのか考えます。
あと読んだ本は必ずジャンル分けしています。
この感覚は共感してくださる方もいるかもしれないですが、まだ自分自身の好きな本の傾向が掴みきれていません。
猫が出てくる小説が好きなものの「三毛猫ホームズ」シリーズは5作くらいしか読んでいないですし、人がエグい殺され方をする小説は苦手な方ですが、その小説の中でも面白いのはたくさん知っているといった具合です。
だからこそ僕が気に入った小説のジャンルを把握することが自分自身の理解に繋がると考えています。
一番多く読むジャンルはミステリーですが、ミステリーというジャンルをさらに細かく分けて考えています。
青春ミステリー、日常の謎系、安楽椅子、恋愛ミステリー、あと僕の中ではサスペンスもミステリーに含んでいます。
推理小説や警察小説はホワイダニット、フーダニット、ハウダニットに分けています。
僕はフーダニットが苦手でホワイダニットが好きな傾向にあります(あくまでも今のところですが)。
道尾秀介さんの小説はジャンル分けが非常に難しく、だから気持ち悪く感じてしまうのかもしれません。これは褒め言葉です!
さてようやく「動機」の紹介です。
「動機」はミステリー短編集となっていて、表題作の「動機」は警察手帳の盗難事件の話。
犯人は何の為に警察手帳を盗んだのかはとても興味深かったです。真相はちょっと切なかったです。
横山秀夫さんは人の内面を詳しくは書くというよりかは事実の受け止め方や事実の背景を詳しく書いていて、読み手に心情を想像させるのが上手いと思います。
本書に新聞記者の話しがあって、とてもリアリティあるなと感じて面白かったのですが、横山秀夫さんは元記者だったらしいですね。
僕は記者だった作家さんを好きになる傾向があります。
そんな風に作家さんについて考えるのもとても楽しいです。
「動機」については書き足らなかったので別に書きます。