「白球ガールズ」 赤澤竜也
本書は女子の硬式野球部の話です。
ソフトボールとは違うスポーツで、あまり認知されていない種目かもしれません。
ソフトボールはオリンピックがあるのに女子野球はオリンピックはないせいかもしれないですね。
2010年に女子プロ野球ができたので、今はとても盛り上がってきているように感じます。
ホームランこそ少ないですが、ピッチャーの球速は130㌔近く出るのですごく迫力があります。
かわいい選手が多いのもいいですね。僕は川端夕紀選手が好きでした。ヤクルトスワローズの川端選手の妹さんです。
片岡安祐美選手もすごくかわいいですね。彼女はプロではありませんが。
今回、雑談が長くなったのはどうしても野球に親しくない方には本書の素晴らしさは伝わりづらいかと思ったからです。
でも女子だって甲子園に行きたい子たちのことを知って欲しくて書きました。
(甲子園のルール上、女子が試合に出ることは許されていませんが。)
主人公の青山由佳は幼い頃から甲子園に憧れてきた。もちろん出られないことは知っているのだが、野球は続けてきた。
女子硬式野球部がある高校に入ったもののなんやかんやがあって試合に負ければ廃部の危機となってしまった。
勝利に向かって戦う由佳とゆかいな仲間たちは見ていてとても楽しい。
ストーリーとしてはよくありがちで、負ければ廃部。厳しい顧問。自由奔放な仲間。強豪との試合。ライバルとのバチバチ。
スポーツドラマあるあるが詰まっていてとても楽しい。
細かいところだが、僕が気に入ったポイントが2つあった。
一つ目は本編に入る前の登場人物の紹介だ。
僕はキャラを覚えるのが苦手なので何度も紹介のページに戻っては確認することができた。
もう一つは試合の描写にリアリティがあったことだ。
女子野球は長打が出づらいので、バントがとても重要になる。
本書でもバントを多発していて少しもどかしい気にもなったが、勝つ為に必要ならば確実に遂行するべきだ。
他にも守りや勝ち方などの戦略的な部分で筆者の野球愛を感じることができた。
もっと暑くなったら甲子園の季節ですね。
でも読書では一年中スポーツを楽しめるのがいいところですよね。
僕は運動せずに読書ばかりしているので、体重の増加を恐れていますが、気にしないように日々を過ごしています。