ブックカフェに行ってきました。
今週のお題「家で飲む」
「珈琲店タレーランの事件簿」 岡崎琢磨
副題 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を
最近、新宿のブックカフェに行ってきました。
珈琲が美味しいことに加え本と音楽に寄せられた人たちでにぎやかな雰囲気を作っていました。
内装は米国のバーを想像させ、とてもオシャレでした(米国には行ったことありません。あくまでイメージです)。
今週のお題は「家で飲む」だったので本書を選びました。
カフェの珈琲も美味しいですが、家で飲む珈琲も美味しいです。そこに本書のような良質な小説が加わればそれはもう至福の時です。
本書の舞台は京都。ひっそりと構えるお店が「タレーラン」だ。
バリスタが切間美星で常連客が青山。登場人物に珈琲に関わる名前をつけるのが筆者のこだわりなのだろう。
本書は日常の謎系のミステリー。聡明な女性とおとなしい男は鉄板の組み合わせだ。
短編集となっていて、ひとつひとつの謎が弱いのが弱点だが二人の軽妙なやりとりが面白い上にいい感じにイチャイチャしてる様子が微笑ましい。
扱う謎は傘の忘れ物や、いじめられっ子と猫、泥棒騒ぎなどなど。
美星バリスタの「挽けました。」という決め台詞が謎が解けた合図。彼らののどかな日常がずっと続けばいいのにと誰もが思ってしまうのではないだろうか。
僕が一番関心があったのは青山の珈琲のうんちくだったかな。
彼も珈琲にとても詳しいので美星バリスタが美味しい珈琲を淹れていることを分かりやすく解説してくれている。
僕も珈琲を美味しく淹れてくれる女性を好きになるんだろうなぁと思わせてくれた。
副題にちょっとしたヒントがあるように、本書には大きな謎や出来事が含まれています。
謎が解けた時、とても切ないですが、ずっと続く幸せとは難しいのかもしれませんね。
とここまで書いていて、お題に沿っていないことに気がつきました。
僕はお酒があまり飲めないので、家ではコーラとコーヒー牛乳を愛飲します(コーラは子どものお酒です)。
自分では美味しい珈琲を作れないのでたまに実家に帰った時に父に作ってもらいます。
そして父と一緒に珈琲を飲みながら大谷翔平くんや甲子園の話をしている時がとても楽しいです。
美味しい飲みものは最高の「飲みニケーション」を作るのかもしれませんね。
左右の写真は付録です。登場人物の紹介と美味しい珈琲の淹れ方が載っています。
新宿のブックカフェの写真です。オシャレな上、珈琲が美味しかったです。