東野圭吾さんとビートルズ
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 東野圭吾
僕は東野圭吾さんにちょっと苦手意識があって、本書で東野圭吾さんとは数年ぶりの再会でした。
苦手意識の原因は明確で殺人事件の犯人を教えずに終わる小説があったからです。
これには怒りで数日間ぷんぷんしてしまいました。
あとは、東野圭吾さんだったらこの人を犯人にしそうだなというのが分かってきて、あまり裏切られることが少なくなったこともあります。
そんなある日書店員仲間からこの本を紹介されて読んでみたところ、今までの東野圭吾さんのイメージを覆していて、とても新鮮で最後まで楽しめました。
殺人事件が起きないところが良かったです。
この後に僕の書きたいことは本筋から大きく外れます。
というのもストーリーがとても面白かったのは間違いないですが、僕が惹かれたところは別にあったからです。
本書の第四章、ナミヤ雑貨店に親について行くべきかどうかを相談した少年はビートルズのファンでたくさんのレコードを持っていました。
ビートルズがもう解散しそうだという時、少年の家族も解散の危機が訪れますが、少年には申し訳ないと思いながらもビートルズの解散の理由がすごく気になってしまいました。
という訳で本書の紹介というよりかはビートルズについて書きます。
僕とビートルズの出会いはニュースステーション(報道ステーションの前身番組)の中の企画でPVをを公開していた時でした。
たしかですが、ハローグッバイ、ペニーレイン、イエローサブマリンなどを惜しげも無く放送してくれていたことと思います。とても有り難かったです。
ビートルズのメンバーでは特にジョージハリスンが大好きでした。今でもヒゲが似合う男の代表的な存在だと思っています。
好きな曲は選べないですが、ヘイ・ジュードですかね。ゴールデンスランバーも捨てがたいですが。どちらも伊坂幸太郎が作品の中で書いていますね。
本書ではビートルズのドキュメント映画を観れば解散の理由がわかると友だちに言われ、少年は観に行きます。
でも解散の理由はわからないままの方がいいような気もします。
いつかポールが明かしてくれるかもしれませんが、それを待ち続けようと思います。
本書を読んで東野圭吾さんはビートルズが好きなのかもしれないと思いました。
だとすると僕と一緒なのでしばらく離れてしまっていたことを謝りたいです。
そしていつかビートルズだけで、一冊書いて欲しいです。
今回はろくに本の紹介をせず、すみませんでした。
東野圭吾さんの本はなんだかんだで10冊は持っているのでまたいつかブログで書きたいと思います。