「キサラギ」 原作・古沢良太 ノベライズ・相田冬二
今週のお題「アイドルをつづる」
僕は今、はてなブログというところでブログを書かせていただいています。
そこでお題を募集していて、それがちょうど書きたい内容と一致していたので今回はアイドルが出てくる小説について書きます。
初めてのノベライズ本の紹介です。お題に沿って書くのも初めてなので今回は初めて尽くしです。
本書に出てくるアイドルは如月ミキというグラビアやってるんだか、グループにいるんだかであまり売れていない。
そんな如月ミキがある日突然、亡くなってしまう。警察は自殺と判断し、捜査を終えたと報道されている。
一周忌、愛する如月ミキのファンがオフ会を開き、男子五人が集まる。
主催者の家元(小栗旬、表紙では真ん中)は言う。「彼女は自殺じゃない。殺されたんだ。」と。
この一言から事態は急変して犯人探しが始まる。そして次々と真実が明かされていく。
物語は全て一つの部屋の中で進む。絵に動きはないが、急転直下と大逆転が何度も起こる様子には飽きることが無い。
動きの少なさは豊かで手数の多いジョークがカバーしてくれている。
主に会話だけで進むからとても読みやすく、更にキャストも決まっているから脳内でキャストが派手に暴れてくれる。小出恵介や香川照之が言い争いをしているのを想像するととても微笑ましい。
見どころはたくさんあるがそのなかでも、ミステリーの小説として絶品ということが一番だ。
如月ミキの自殺を信じない男達が集まり各々が持つ真実を持ち寄り話し合うことにはとても興味が惹かれる。
一つ一つの情報は価値がなくても、全員の持つ情報が集まった時、奇跡が起きる!のかもしれない。
如月ミキもこれほど愛してくれている男達がいてくれて、(生きていたら)とても嬉しいだろうなと思えた。
最後にですが、僕の好きなアイドルはKARAでした。
友だちと一緒にコンサートに行ったり、ついでに少女時代も好きになったりととても楽しかったです。
でも、名前を覚えるのにとても時間がかかりました。
いい思い出です。
この本はもう書店では手に入らないと思います。レア本です☺️