「ステーキ屋 松」に行ってきました。
「肉小説集」 坂木司
最近三鷹に「ステーキ屋 松」というお店がオープンしたという情報を手に入れたので、食べに行きました。
肉好きを自負しているからには避けられないです。
並んでいる時からいい匂いがするので、間違いなく美味しいだろうと思うとニヤニヤしてしまいます。
まだ読んでないけど絶対面白いだろうなと思える小説に出会えた時の気分に似ています。
サラダバーと美味しいスープが食べ放題に加え、ジューシーなお肉と3種類のタレが絶品でした。
感想はこの辺りで締めときます。だってここは読書日記の場ですもの。
本書は全ての話に肉が出てくる短編集。
ジャンルの縛りはなく恋愛やミステリーも入っている。
一番面白かったのは「魚のヒレ」かな。
天使のようにかわいい大学の先輩の家に遊びに行くことになった青年が邪で濁った想いを「やらせてほしいんです。」と告白するという愉快なお話。
とても滑稽にも映るがこれは純愛なのかもしれないとふと思った。先輩の返しも見事で今後の二人をつい応援したくなるハートフルな物語が出来上がっている。
読後の食事を楽しく、そして更に美味しくしてくれる本書はとても貴重です。
著者の代表作に和菓子ミステリーの本があるのでそちらもいつか読んでみようと思っています。
表紙がとてもかわいい、というか美味しそうですね。