スーパーノヴァの読書日記

主に本について書いています。たまにドラマや音楽や映画についても語ります。気軽にコメントいただけたら幸いです。

ミステリー

「盤上に死を描く」 井上ねこ

これは絶対に猫小説じゃないよなと思いながらもつい手にとってしまうのは悪い癖だ。筆者の名前にねことあるだけでふにゃあとなってしまう。 しかし、表紙に将棋の駒があるのも気になって手にとった。 将棋は駒の動かし方を知っている程度だが、囲碁よりかは…

ブログを開設して一カ月の挨拶

「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介 一日一冊ブログに書くと決めて早一カ月が経ちました。 今まで読んできてくれた方、初めて読んでくれた方、深く感謝致します。 これからも頑張ります。まだまだストックはありますし、一日一冊読んだとしても全ての名著とは…

「傍聞き」 長岡弘樹

GWが終わって久しぶりの勤務に疲れたのかカゼをひいてしまいました。 そんな時に職場の近くで安くて美味しいカレー屋さんを発見して、思う存分にスパイスを体に取り入れて元気になりました。 でもやっぱりカレーは実家のが一番だなぁと思いながら本書を思い…

「リターン」 五十嵐貴久

「リカシリーズ」の追記です。 こちらでは本書で一番怖かったところを中心に紹介させていただきます。 舞台は八王子市の高尾や阿佐ヶ谷、高円寺などの中央線沿い。 主人公はコールドケース捜査班の女刑事。 冒頭、高尾で死体が見つかった事件の捜査会議が西…

「リカ」シリーズ 五十嵐貴久

僕が読書好きになったきっかけの一つとして父が寝る前に怖い話しをしてくれたということがあります。 お墓を漁って骨を食べる老婆の話しは何度も聞きました。当時は毎度新鮮に怖がっていました。父にとってはいいお客様でしたね。 そんな父のおかげで幽霊や…

僕が思う良い警察小説について

「臨場」 横山秀夫 僕はあまり警察小説は得意な方ではない。 加賀恭一郎シリーズは3作くらいしか読んでないし、十津川警部シリーズは1つしか読んでいない。 ちょっと自己分析してみると、トリックを使ったりアリバイ工作したりしてまで、殺人をしたいことに…

「ゆきの山荘の惨劇」 柴田よしき

サブタイトル「猫探偵正太郎登場」 前にも書きましたが、黒猫が大好きなこともあってこのシリーズも大好きになりました。というより一番好きなシリーズものです。 柴田よしきさんは一番好きな作家の一人なので、正直ひとりじめしたい気持ちがあって今まで紹…

「スマホを落としただけなのに」 志賀晃

この本は発売当日に手に入れて、すぐに読み終わり、多くの人にオススメして買わせた実績があります(笑) 映画化するよという予想を周囲に宣言し、そのとおりになりましたが、誰もほめてくれずだった事を覚えています。 本書の魅力はタイトルからも伝わるよ…

「浜村渚の計算ノート」 青柳碧人

本屋さんにとっては迷惑だろうが、僕は本屋さんに一時間程入り浸り、鬼のような形相で買う文庫を選ぶことがある。 一時期本を買い過ぎて家計を圧迫した事があるので慎重になってしまうのだ。 良い本の選び方としてあとがきや解説から読む事がある。解説には…

「ふたえ」 白河三兎

令和になりましたね。これからも素晴らしい本とたくさん出会えると思うとワクワクします。 また、このブログを通じて出会えた人に心から感謝致します。 さて本書は令和に切り替わったと同時くらいに読み終えた。令和の最初にこの本を読めていてとてもラッキ…

「二年半待て」 新津きよみ

僕は雑食で本屋さんでオススメしているからには面白いのだろう!と思って勢いで買ってしまうことがよくある。 そして本棚の未読コーナーに貯めておくクセがあり、ようやく本書を読破したのは買ってから半年後だ。 新しく読むものを選ぶ時にその時の気分を大…

「ルビンの壺が割れた」 宿野かほる

この本の発売当時、僕は書店員でした。 そこは新刊が少し安く買える最高の職場でした。 本書の宣伝用のポスターをレジの下に貼ったことをよく覚えています。 著者は覆面作家で有名な作家さんが名前を変えて出しているのではというウワサもあります。 いざ読…

「チーム・バチスタの栄光」 海堂尊

本書はこのミステリーがすごい!の大賞を受賞し、映画化とドラマ化もされたことで有名な小説です。 今まで色々な小説の2回目、3回目を楽しんできましたが、本書だけは唯一、1度目を読み終えたあと、すぐに2度目を読みました。 真相を知った上でも楽しめる自…

「ママの狙撃銃」 荻原浩

表紙が汚くてすみません。恐らく半身浴しながら読んでいた本だと思います。 僕の生活には常に本があって、シチュエーション毎に読む本を変えるようにしています。 通勤時、帰宅時、半身浴用で3冊同時進行の時もあるのです。 そんな中で荻原浩さんの本はいつ…

「わたし、定時で帰ります。」 朱野帰子

今春注目のドラマになりました。 吉高由里子の演技はずっと見ていられます。 主人公の東山結衣はどうしても残業したくない。 18時の定時を迎えるとささっと会社を出てタイムセールのビールを飲みに中華屋へ。 定時で帰ることを許さない様々な障害を乗り越え…

「キャットフード」 森川智喜

猫が表紙だとすぐ手に取ってしまうのは僕の悪い癖だ。 昔実家で黒猫のメスを飼っていて彼女の気高さと美しさ、そして時々ひざに乗ってきてくれた愛らしさは絶対忘れない。 小説の中でもいいからもう一度出会いたいと思っている。 話しがそれすぎたが本書はち…

伊坂幸太郎さんについて (オーデュボンの祈り)

十五年くらい前から伊坂はすごいぞというウワサを聞いていた。 が、この背表紙を見たときに「未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか?」とあって、はぁってなった。 まずカカシは喋れないし、未来予知もできない。意味不明だ。 …

「MASK 東京駅おもてうら交番 堀北恵平」 内藤了

朝は慌ただしくてついつい荷物の確認を怠ってしまいます。 通勤は満員電車に乗り1時間読書を楽しめると思ったらカバンに小説を入れ忘れていたことに気づき、つい車内で不機嫌になってしまいました。 しかし、余裕を持って電車に乗っていたので途中下車して本…

「ソウルケイジ」 誉田哲也

最近新しく新生ストロベリーナイトのドラマが始まったが本書はそのシリーズの第二作。 竹内結子と二階堂ふみを比べてしまうが今のところ新生の方も楽しい。 誉田哲也さんの小説はあまりにも女性をひどい目に合わせるのでストロベリーナイトは薄眼を開けなが…

「生存者ゼロ」 安生正

安生正さん渾身のゼロシリーズ第一弾! パニック小説としても読めますが、壮大なスケールのフーダニット小説として読んだ方が味がある気がしますし、このミステリー大賞をとってたりもします。 北海道の半島にある石油採掘基地で無残な死体が発見された。防…

「二歩前を歩く」 石持浅海

本書は大好きなミステリーの一つです。 僕と筆者の心霊に対する考え方が似ているような気がします。 それを石持浅海さんの圧倒的な筆力で訴えてくれた上に、ユーモアたっぷりで大満足な一冊になりました。 本書は全てに超常現象が起こる珍しいタイプのミステ…